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W杯ドイツ戦で決勝弾も…再戦へFW浅野拓磨「もう忘れたと言ってもいい」

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FW浅野拓磨(ボーフム)

 カタールW杯で歴史的な逆転勝ちを収めたドイツとの再戦に向け、9か月前に日本代表の勝利の立役者となったFW浅野拓磨(ボーフム)はすでに未来を見据えていた。「たくさんその質問を聞かれるけど、前のドイツ戦はもう忘れたと言ってもいいくらいあまり考えていない」。直前のブンデスリーガでは一挙2ゴールを記録しており、良い流れで世界屈指の強豪国に挑んでいくつもりだ。

 浅野は2日に行われたブンデスリーガ第3節で1試合2ゴールを記録。国際Aマッチの代表合流前の一戦で結果を出し、良い形で合流を果たした。「コンディションも徐々に徐々に良い方向にきているし、代表に合流する前に結果を残したいと強く思っていた。いい状態で代表に臨めると思うし、コンディションもメンタルもいい状態にあるので、代表でも結果を残したいという意気込みで来た」とモチベーションを燃やす。

 昨年11月のW杯ドイツ戦では立ち上がりこそ相手に押されっぱなしだったが、後半のシステム変更で持ち直すと、1-1で迎えた終盤に浅野のゴールで追加点。日本にとってW杯史上初となる逆転勝ちに導いた。だが、浅野は「同じような戦いができるかどうかもわからないぐらい、全く違う試合になるんじゃないのかなと思う」と今回のテストマッチへの警戒は欠かさない。

「W杯でドイツに勝利して、ドイツのメディアにも『今回のドイツ戦はどうだ』というふうに聞かれるけど、僕らが勘違いしちゃいけないのは、試合に勝ったけど、ドイツのほうが日本よりも個の部分でもチームとしてもレベルが高いチームだいうこと。まずは100%チャレンジャーで臨まないと勝利できないと思う」

 また前節は浅野だけでなく、MF久保建英やMF三笘薫ら各国の海外組が揃って結果を出していた。「自分も代表合流前に結果を残して合流できると、一安心というかホッとした気持ちもあったけど、安心している暇なんて一瞬もないなと。その時点で自分にとって刺激になっているし、まだまだやらないとなと思えている」。9か月前の勝利の立役者は、過去の栄光から距離を置きビッグマッチに臨もうとしている。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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