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ドイツ代表、フォルクスワーゲン施設で盛大に前日会見! “崖っぷち”フリック監督「日本は興味深いチーム」

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フォルクスワーゲンの展示施設「アウトシュタット」で前日会見

 ドイツ代表は8日、国際親善試合・日本代表戦(9日)の前日会見を行い、ハンジ・フリック監督とMFイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)が出席した。チームはカタールW杯でグループリーグ敗退に終わった後、今年に入っても国際Aマッチ1勝1分3敗と低調な戦いが続いており、崖っぷちの状況で臨む一戦。それでも指揮官は「チーム内は悪い雰囲気ではないと思う」と強調し、「チームの構成を変えて、いろいろと手を加えることで、良い影響を与えようとしている」と改善を誓った。

 記者会見は、ボルフスブルクの試合会場に近いフォルクスワーゲン社の大規模展示施設「アウトシュタット」で実施。普段はフォルクスワーゲンの商業用車両が展示されているパビリオン一棟を貸し切り、盛大に行われていた。

 W杯に続いてフリック監督が率いるドイツ代表は、3月シリーズ初戦でペルーとの親善試合に2-0で勝利したものの、続くベルギー戦で2-3の敗戦。6月シリーズはウクライナと3-3で引き分けた後、ポーランドに0-1、コロンビアに0-2で敗れ、来年夏に控える自国開催のEURO2024(欧州選手権)に向けて批判が集まっている。

 W杯グループリーグ初戦で敗れた日本との一戦に向けて指揮官は「詳細は触れないようにしたいが、かなりいろいろな変更を行ってきた」とテコ入れを行っている模様。ギュンドアンは「編成が変わって力が入ってきていることを楽しみにしている。これによってチームもあらためて気を引き締めてやってけると思うし、主体的に動いていけると思う」と手応えを口にした。

 また日本対策については「過去の日本戦から映像の資料を研究し、やっていくことはやっている」と断言。「ただ今回はコピーするわけではなく、これまで数か月間、試行錯誤しながらうまくいかなかったこともあったし、自信をなくしたり、前向きになれないこともあったけど、サポートしてもらえるとありがたい」と述べ、関心低下が叫ばれる国内のサポーターにも支援を呼びかけた。

 加えてフリック監督は日本の印象についても言及。「興味深いチームだと思う。W杯でも負けてしまったし、バリエーションのあるプレーをしていて、鍛錬されたチームだと思う。これまでそういう意味でいい方向に発展していたチーム。対戦を非常に楽しみにしている」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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