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ドイツ相手に圧巻のプレーを見せた冨安健洋、内容伴う完勝に「狙いどおりの試合」「W杯とはまた違った勝利」

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日本代表DF冨安健洋

[9.9 国際親善試合 日本 4-1 ドイツ ボルフスブルク]

 圧巻のパフォーマンスを披露した。4バックの左センターバックで先発した日本代表DF冨安健洋(アーセナル)がカタールW杯以来の代表戦出場で圧倒的な存在感を発揮した。

 第2次森保ジャパン初合流となった冨安はDF板倉滉とセンターバックを組み、昨年12月5日のカタールW杯決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦以来となる代表戦のピッチに立った。ドイツの最前線に入ったチームメイトのFWカイ・ハバーツをおさえながら、的確なポジショニングでパスコースを切り、スペースをカバーした。

 しかもMF伊東純也の先制点もFW上田綺世の追加点も冨安のパスが起点。ビルドアップやサイドチェンジ、縦パスでも高精度のキックを見せた。前半45分にFWレロイ・サネが抜け出した場面では後方から冨安が追いついてブロック。バイエルンで10番を背負う俊足ウイングに追いつくスピードでピンチを防ぎ、ガッツポーズを見せた。

「まずはしっかりと勝てたことが大きいし、しっかり守りながら最後に3点目、4点目を取れた。狙いどおりのゲームができたと思う」。試合後のテレビインタビューでそう胸を張る冨安は「ラインが下がると、その分、中盤や前の選手に影響が出て、回させるのではなく、押し込まれて回される状況になる。ラインを高くしてコンパクトに保つというのは試合前から話していた。それはしっかりできたかなと思う」と強調した。

 ドイツに対しては昨年のカタールW杯に続いて2連勝となったが、「相手は同じドイツだけど、W杯での勝利とはまた違った勝利」とも指摘した。W杯ではドイツにボールを保持され、押し込まれる時間も長かったが、この日の前半は高い位置からのプレッシングがハマり、自由に攻撃させなかった。互角に渡り合った前半から後半は3バックにシステムを変更。ブロックを構えつつ、コンパクトな陣形で相手にスペースを与えず、試合終盤には狙いどおりのカウンターから2点を奪った。

「次につながると思うし、サポーターの皆さんにはもっともっと期待してほしい。W杯まであと3年あるけど、そこに向けてより良いチームになって、ベスト8の壁を破ってさらに上に行くことを今から意識していきたい」。冨安は力強く言い切った。

●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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