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W杯“得点女王”の宮澤ひなたは不発に…マンUでの成長誓う「なでしこジャパンにとって頼れる存在でありたい」

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ゴール前で決定機を迎えたMF宮澤ひなた

[9.23 国際親善試合 日本 8-0 アルゼンチン 北九州]

 ニュージーランドの地で“駆けた”得点女王が、再スタートを切った。日本女子代表(なでしこジャパン)MF宮澤ひなたは、23日に行われたアルゼンチン女子代表戦(○8-0)に先発出場。ゴールこそ奪えなかったが、存在感を示した。

 女子ワールドカップで大会5ゴールを挙げた宮澤は、チームが準々決勝で敗退する中、“ゴールデンブーツ”を獲得。得点女王として今回のアルゼンチン戦を迎えた。スタジアムに集まったファン・サポーターも宮澤のゴールを期待する眼差し。いつもと変わらないスピードを活かしたプレーを見せていたが、「感じていないようで、たぶん感じている」と多少のプレッシャーがあったという。

 そんな宮澤には、前半に決定機があった。右サイドから流れてきたボールを押し込むだけというシーン。しかし、丁寧に放ったシュートは力がなく、ゴールマウスに戻ってきた相手GKの好守に遭った。「インサイドで流し込むイメージだったが、あの瞬間にしっかりとインパクトをもって打ちにいかないといけなかった」。「欲を言えばゴールを取りたかった」だけに、悔しい顔を浮かべた。

「日本をもう一つ成長させるには、チームとしての戦い方もそうだけど、やはり個で戦えるようにならないといけない。厳しい試合が続いていく中で、何かチームにとって頼れる存在でありたいというのもあるので、まずは自分自身と向き合って少しでもチームの力になれたらいいし、信頼を得られるように成長したい」

 宮澤は今夏加入したマンチェスター・ユナイテッドに戻り、自分を磨いて10月のパリ五輪アジア2次予選でのゴールを目指す。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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