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アジア大会で主力張るU-22日本代表DF山崎大地、広島で培った自信を胸に…対人プレーで北朝鮮封印を狙う

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DF山崎大地(中央)

 アジア大会はDF山崎大地(広島)にとって久々の本格的な国際舞台だ。「日本では味わえない感覚で、すごく毎試合ワクワクしながら試合ができている」と充実感の中での戦いとなっている。

 また、ここまでCBとして全試合に出場しており、主力CBとしてプレーしていることにも特別な思いがある。「コンスタントに試合に出続けるというのが久しぶりだったので」と言うように、所属の広島ではなかなか先発出場の機会に恵まれておらず、ここまでリーグ戦では3試合の先発にとどまっている。だからこそ、今大会でのプレーに特別な充実感があるというわけだ。

 山崎はU-15から各年代の日本代表へ招集されるようになり、広島ユースに所属していた2017年にはMF久保建英、DF菅原由勢、GK谷晃生らと共にU-17W杯にも出場。順天堂大でも全日本大学選抜の一員として活躍し、今季から正式に広島入り。プロのステージに身を投じた。

 決して評価されていないわけでもなく、途中出場でピッチに立つ機会も多く、ほかにも直近では9月2日のJ1第26節・鳥栖戦ではCBとして先発出場。持ち味をしっかり発揮した上で、2-0の完封勝利に貢献してみせた。

「やれる自信はあったし、練習で積み重ねてきたという感覚もあった。次のチャンスがいつ来るかわからないと思ってやって結果を残せた」

 出場機会が少ないことに思うところがなかったと言えばウソになるが、「ベテランの選手たちの話も聞いて腐ることなく取り組んできたつもりだし、その成果も感じている」と言う。また、「いつも練習ではドウグラス・ヴィエイラとかピエロス・ソティリウとか、Jリーグでもトップクラスの選手たちとバチバチに競い合えていて、それは本当に大きい」とも言う。

 そうした成果の一端は今回の代表でも見せているが、DFにとっては相手のレベルが変わってくる準々決勝以降こそ、本領発揮が求められるステージだろう。山崎はそのことはよくわかっている。まずは北朝鮮代表相手に実力を示し、チームを勝利に導きたい。

「(北朝鮮は)フィジカル面に優れていて推進力のある選手がいる。勢いに乗らせないようにCBの対人プレーは凄く大事になると思う。その上で、どれだけ自分たちがボールを握るかというところでも、前から結構奪いに来るチームなので(CBのプレーが)大事になる」

 対人で勝ててボールも繋げるCBであること。それは山崎の目指すスタイルとも合致するところ。「金メダル獲って帰りたい」という目標に向け、まずは4強入りを勝ち取りにいく。

(取材・文 川端暁彦)

●第19回アジア大会特集ページ
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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