beacon

田中碧2ゴール!中村敬斗も4戦4発! 森保Jがカナダに圧勝リベンジ、国際Aマッチ5連勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF田中碧(デュッセルドルフ)が2ゴール

[10.13 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 日本 4-1 カナダ デンカS]

 日本代表は13日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでMIZUHO BLUE DREAM MATCHを行い、カナダ代表と対戦した。前半2分にMF田中碧のミドルシュートで先制した日本は、その後もFW中村敬斗のゴールなどで着実に得点を重ね、4-1で圧勝。6月以降の国際Aマッチではいずれも4ゴール以上で計22得点の攻撃力が光り、無傷の5連勝を収めた。

 昨年11月のカタールW杯直前のテストマッチで敗れたカナダとの対戦。日本は4-1-4-1のシステムを採用した。GKには大迫敬介を起用し、4バックは左からDF中山雄太、DF町田浩樹、DF冨安健洋、DF毎熊晟矢。アンカーにはMF遠藤航が入り、インサイドハーフは左にMF田中碧、右にMF南野拓実。ウイングは左にFW中村敬斗、右にMF伊東純也、1トップにはFW浅野拓磨が入った。[スタメン&布陣]

 試合は前半2分、勢いよく入った日本がさっそく先制点を奪った。南野がDFアルフォンソ・デイビスからボールを奪い、ショートカウンターを始めると、毎熊のクロスは相手DFにクリアされたが、こぼれ球を拾った田中が右足一閃。グラウンダーでのミドルシュートをゴール中央に突き刺した。田中は9月のドイツ戦(○4-1)以来2試合ぶりの得点。これでA代表通算5ゴール目となった。

 なおも攻める日本は前半7分、中村のスルーパスに抜け出した中山がゴール前にクロスボールを送り込み、反対サイドから伊東が飛び込むも、ボレーシュートは力なくGK正面。するとその後は押し込まれる時間が続き、セットプレーでヒヤリとする場面もあった。

 そうして迎えた前半19分、日本はA・デイビスにワンツーで右サイドを崩され、エリア内への侵入を許すと、大迫が飛び込んでファウル。VARの介入によりオンフィールド・レビューが行われ、カナダにPKが与えられた。だが、FWジョナサン・デイビッドのPKは大迫がストップ。左に飛びながらも中央に向かってきたボールに足を残し、ボールを枠外に弾き出した。

 その後は再び日本が主導権を握るようになり、前半26分、中山の鋭い縦パスを受けた田中が右サイドに展開し、毎熊がスルーパスを送ると、抜け出した伊東が縦突破からクロスを供給。これに中村が飛び込んだが、ヘディングシュートは大きく枠を外れた。また中村は同27分にFKを直接狙うも、惜しくもクロスバーに阻まれた。

 それでも前半40分、日本は田中のパスを受けた浅野が左サイドを攻め上がり、クロスは南野に合わなかったが、相手DFとGKが処理を誤ってゴールイン。オウンゴールでリードを2点に広げる。さらに同42分、毎熊のスローインを起点に攻め込むと、相手に奪われたボールを浅野が再奪取。独走スプリントから最後は柔らかいパスを送り、これを中村が決め切って3-0とした。中村はA代表デビューからの4試合で4ゴール目となった。

 そのまま迎えた後半開始時、日本は冨安に代わってDF谷口彰悟を投入。すると前半同様に勢いよく攻め立て、同4分にまたしても試合を動かした。遠藤のパスカットから中山が縦パスを刺し、南野が浮き球を収めながら中央に折り返すと、伊東が意表を突いたループパス。これに抜け出した田中が強烈なボレーシュートを突き刺し、4-0とした。

 田中は直後にもゴール右をかすめるような強烈なミドルシュートを放つなど、ハットトリックに向けて積極的なアピール。所属先のデュッセルドルフでは厳しい立場に置かれているが、代表での生き残りに向けて大きな存在感を示した。

 日本は後半12分、左サイドを中村が抜け出したが、後方から追いかけてきたDFアリスター・ジョンストンに後ろから倒される。ユニフォームを引っ張られた上で足も踏まれており、ジョンストンにはイエローカードが提示されたが、中村は足首を痛めてプレー続行不可能に。同16分には遠藤もピッチを退き、MF旗手怜央とMF伊藤敦樹が投入され、旗手はそのまま左ウイングに入った。

 4-2-3-1にシステムを変えた日本は後半27分、谷口のフィードを浅野が頭で落とし、旗手がダイレクトでスルーパスを送ると、浅野が相手の最終ライン裏に突破。これはDFに阻まれたが、後ろから飛び込んだ南野が果敢に攻め上がり、右足でシュートを狙う。だが、これは惜しくも枠外。同28分には田中と浅野に代わってMF川辺駿とFW古橋亨梧が投入された。

 さらに日本は後半39分、南野に代わってDF橋岡大樹を投入。毎熊が右サイドハーフ、伊東が左ウイング、旗手がトップ下に回った。同41分には古橋のラストパスから川辺が決定的なシュート。だが、これが相手に防がれると、同44分に右サイドを突破され、MFジュニア・ホイレットのゴールで失点。最後は課題が残る形となったが、日本が4-1で大勝し、カナダに1年前のリベンジを果たした。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ

竹内達也
Text by 竹内達也

「ゲキサカ」ショート動画

TOP