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堅守破っての完封勝利にDF菅原由勢「いい意味でアジア予選のシミュレーションになった」

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DF菅原由勢(AZ)

[10.17 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 チュニジア ノエスタ]

 目の前に迫る北中米ワールドカップアジア予選とアジアカップに向けて、価値ある白星となった。

 日本代表は17日、キリンチャレンジカップでカタールW杯出場国のチュニジアと対戦。昨年6月のキリンカップ決勝では0-3の大敗を喫しており、リベンジを期した一戦となったが、終わってみれば2-0というスコア以上の完勝を収めた。

 攻撃では5-4-1で守備ブロックを敷いてきた相手に粘り強くビルドアップを重ね、チャンスを着実にシュートまで結びつけて2点を奪取。アジア予選でも相手が守備を固めてくることが想定される中、さらにレベルの高い相手を崩せたことは収穫だった。

 右サイドバックで相手ブロック打開の起点を担ったDF菅原由勢(AZ)は試合後、「相手が5バック気味にすごく固めてきていたし、中を締めながら球際も激しく来ていた。僕自身は右サイドで(久保)建英と(伊東)純也くんと組んでいたけど、かなり相手も人数をかけて守ってきているなというのがあったし、対策されているなと感じていた」と振り返りつつ、手応えを口にした。

「でもああやってボールを運んで、何回もやり直して、崩せると思ったらチャレンジしてというところで、結果的にミスから得点になったけど、やり続けたらああいうミスも起きてくる。1回のチャンスを前半で決められたので、いい意味でアジア予選のシミュレーションになった。難しかったけど、ポジティブかなと思う」

 またビルドアップで不用意なミスは少なく、攻め急ぎも見られずリスク管理も徹底。その結果、後半アディショナルタイムにヘディングシュートを打たれるまでの間は、相手に1本のシュートすらも許さなかった。

 菅原は「ミスからのカウンターとセットプレー、不用意なファウルを与えないところは気にかけていた。トミくん(冨安健洋)、(板倉)滉くん、(中山)雄太くんと一緒に試合前からリスク管理のところは話していた」と話し、「そこはそれほどチャンスというか起点を作らせず、潰せるところは潰せていたのは良かったと思う」と指摘。それでも「まだまだ完璧ではないので、見返して突き詰めていけたらと思う」とさらなるレベルアップも誓った。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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