beacon

世界の舞台で発揮した個性…U-17日本代表DF本多康太郎(湘南U-18)は完封貢献も満足せず「100点では絶対にない試合」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表DF本多康太郎(湘南U-18)

[11.11 U-17W杯GL第1節 U-17日本 1-0 U-17ポーランド]

 U-17ワールドカップで0封スタート。U-17日本代表DF本多康太郎(湘南U-18)は持ち前の身体能力とガッツを活かした守りでチームに貢献。ポーランドの強力FWミコライエフスキ(パルマ)ら頑健な相手FW陣とも堂々渡り合った。

「そこは自分の仕事なので」と言ってのけたとおり、高さと速さを含めて個性を存分に発揮してみせたが、「前半は反省しないといけない」と振り返る表情は必ずしも明るくなかった。

「前半はいつもどおりやることができなくなっていて、相手にチャンスを与えてしまっていた。自滅という言い方が正しいかわからないですけど、自分たちの問題でやられそうになっていた感覚です」

 思うようにボールをディフェンスラインから運び出せず、システム的なミスマッチそのままに相手にボール支配を許してしまった前半の流れはCBとして歓迎できるものではない。加えて、「自分も背後を取られてしまう場面があって、そこは本当に改善しないと優勝はない。絶対に改善したい」と言う。

 うまくいかなかった原因はやはり精神面。独特の雰囲気の中で、初戦の緊張感とプレッシャーがのしかかり、「個人的にも、チームとしても硬くなって試合に入ってしまった。そこはちょっと後悔がある」と振り返った。

「ハーフタイムに森山監督がしっかり声をかけてくれて、それに対してみんなが『やるしかない』となって覚悟も決まって後半やれたのは良かった」としつつも、前半の45分を無駄に使ってしまった点への猛省は忘れず、そして同時にポジティブに総括する。

「相手のハイプレスへの対策とか、練習からやってきたことを完璧に出せたかというとそんなことはなくて、100点では絶対にない試合。でも後半良い時間帯も作れたし、焦れずにやれたのは良かった」

 世界規格の身体を持つ「湘南のJIJI」は確かな存在感を見せたプレーにも満足するつもりはない。「目標は優勝」という視点もブレることなく、早くも次のU-17アルゼンチン代表戦へ気持ちを切り替えていた。

(取材・文 川端暁彦)
●U-17ワールドカップ2023特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP