beacon

強力FW擁するアルゼンチンとの第2戦。U-17日本代表が誇る守備職人、DF小杉啓太(湘南U-18)がサイドの攻防で上回る

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表DF小杉啓太(湘南ベルマーレU-18)は注目FW擁するアルゼンチンとのサイドの攻防で上回る

「アルゼンチンはセネガルに負けていて、必死になって戦ってくると思う。それに対してしっかり戦って、勝点3を奪ってグループステージ突破を決めたいと思っています」

 U-17日本代表DF小杉啓太(湘南ベルマーレU-18)は、U-17アルゼンチン代表との第2戦に向け、きっぱりそう言い切った。

 初戦で欧州4強のU-17ポーランド代表を破った日本が次に挑むのは南米の伝統国。世界のサッカーシーンを彩るタレントを次々に輩出してきた育成のサッカー大国は、今回も期待の選手を多数抱えている。

 左SBの小杉がマッチアップする可能性のあるFWサンティアゴ・ロペス(インディペンディエンテ)はその一人。すでにトップチームデビューも飾っているこのウインガーは左右両サイドでプレーし、得点力も備える。彼がどちらのサイドで出てくるかはフタを開けてみないとわからないが、いずれにしてもサイドのマッチアップは試合のキーポイントになるし、小杉もイメージはできているようだ。

「縦に来る相手でスピードもかなりあってクロスも良いんですけど、(アジア予選で対戦した)オーストラリアのイランクンダ選手のようなハイレベルな選手とやれるのは喜びを感じますし、そこを抑えれば自分もステップアップできると思っている」(小杉)

 もちろんロペスでなく、「19番の選手(マヘル・カリーソ)であればカットインを抑える」という具合に、他の選手の情報もインプット済み。このあたりは、U-17日本代表が誇る守備職人の本領発揮に期待がかかるところだ。

 もちろん、守ってばかりというつもりはない。

「相手はハイプレスで来ると思いますけど、ポーランド戦の前半のようにはならないようにしてボールを繋いで、(相手のプレスの)ファーストラインをしっかり越えていきたい。相手は堅守というわけじゃないですし、自分がしっかり運動量を確保していければ得点に繋げるチャンスも出てくると思う」(小杉)

 待ちに待ったワールドカップ。第1戦終了後、勝利したあとにもかかわらず、小杉はチームが弱気になってしまった前半の出来にまったく満足した様子はなかった。その反省も踏まえて臨む第2戦、キャプテンしての仕事にも期待がかかる。

(取材・文 川端暁彦)


●U-17ワールドカップ2023特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

TOP