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14日にアルゼンチン戦。2連勝狙うU-17日本代表は「相手を走らせるサッカーをしたい」

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U-17日本代表は14日にアルゼンチンと対戦。FW道脇豊(熊本)らがゴールを目指す

 U-17ワールドカップ第1戦(11日)を1-0の勝利で飾ったU-17日本代表は、14日に行われるU-17アルゼンチン代表戦へ向けてのトレーニングを12日と13日に実施。心身両面を整えつつ、戦術的な準備を積み上げた。

 森山佳郎監督はこの第2戦に向けての展望を問われ、こんな見解を示している。

「(ポーランド戦は)ナーバスになっている選手も多かったし、守備に回って、ブレーキを踏みながらアクセルを踏み込むような状況になっていた。でも次の試合で精神的な重しみたいなものは取れると思う」

 目標にしてきた世界大会の初戦で先発するという重要なタスクを任された選手たちに独特の緊張感があったのは間違いない。いつも通りのプレー、普段の姿勢が出ずに終わった前半45分のパフォーマンスについては指揮官も「満足していない」と認める。ただ、それは第2戦に向けての不安要素にはならないというわけだ。

 指揮官が楽観するのはインドネシアの慣れない環境でコンディションを崩していた選手たちも復調してきているからだろう。別メニュー調整だったGK上林大誠(山形ユース)、MF佐藤龍之介(FC東京U-18)もトレーニングに復帰しており、大きな不安は抱える選手はいない状況になった。

 アルゼンチンは初戦のU-17セネガル代表戦で0-2と苦杯。大会の注目選手であるFWアマラ・ディウフに2得点を決められての敗戦となったが、決して地力のないチームではない。「全員がボールを持てて球際も強い」(森山監督)強健かつ狡猾なチームに対し、どこまで柔軟に粘り強く戦えるかがポイントになりそうだ。

 前半から勢いを持って入ってくるスタイルのアルゼンチンに対し、「相手を走らせるサッカーをしたい」とのイメージも語る。後半は「ボールを持って、よりたくさんチャンスのチャンスを作り、交代選手をでギアを上げていく」(森山監督)。そんな勝利へのイメージを持ちながら、南米の伝統国との決戦へ臨む。

 この試合でグループステージ突破を決めることを目指すが、より大事なのは「1試合ずつ成長していくこと」(森山監督)。タフな戦いを乗り越え、より強くなった上で勝つことを目指す。

(取材・文 川端暁彦)
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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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