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菅原由勢がW杯予選デビューへ! アジアの戦いは経験豊富「言っちゃえばもっと劣悪な環境で…」

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DF菅原由勢(AZ)

 第2次森保ジャパンの成長を右サイドバックで牽引してきた日本代表DF菅原由勢(AZ)が21日のシリア戦で待望のW杯予選デビューを迎える。1試合目と2試合目に長距離移動が挟まる日程も初めての経験だが、さらに過酷な活動はアンダー世代で経験済み。「変に何かを考えすぎるんじゃなく、全力で100%を出すだけ」と迷いなくピッチに立つつもりだ。

 菅原はコロナ禍の2020年10月に行われた欧州遠征でA代表初招集。帯同初戦のカメルーン戦で後半終了間際にA代表デビューを飾ったが、続く2次予選1試合はベンチで終えると、最終予選は負傷もあって招集なし。第2次森保ジャパン発足後にようやくA代表2試合目を刻んだものの、W杯予選の出場は今回が初めてだ。

 それでもアンダー世代ではアジアの戦いを数多く体験。所属先のAZでもリーグ戦と欧州カップ戦にフル稼働しており、その経験を持ってすれば目の前の舞台に不安はなさそうだ。

「初めてなので、こうやって移動して試合をしてというところもあって難しいというか初めての経験にはなるけど、16、17歳でこういうアジアの世界はもちろん経験してるし、言っちゃえばもっと劣悪な環境でやらなきゃいけない年代だったので、そういう部分での経験値としてはあるにはある。サッカーのレベル、長距離移動と短期間でやらなきゃいけない部分は違うけど、変に何かを考えすぎるんじゃなく、明日全力で100%を出すだけだなと思います」

 中東アウェーという環境についても「もう日本でやる試合も全部アウェーだと思っているので、どこであろうがアウェーという考え方に変わりはない」と欧州組ならではの感性を見せた菅原。「『欲を言えばもっと日本のような環境で……』みたいに思うかもしれないけど、ここは結構芝もいいし、環境もいいし、アウェーと感じないくらいの環境が整っているのでそこに関しても問題ないと思う」と言い放ち、適応に自信を示した。

 16日のミャンマー戦を欠場したことにより、コンディション管理も十分。「試合に向けて100%を作ってきてたので、明日にはもっと良い状態になると思う。最高に近い状態だと思う」。非公開で行われたこの日の前日練習では「すんごいFK決めちゃったから」と報道陣に猛アピール。待望のW杯デビュー戦とはいえ、経験豊富な23歳は普段どおりの前向きなメンタリティーで挑む構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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