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異なる気候やボールにも伊東純也「順応する準備はできている」

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MF伊東純也(スタッド・ランス)

 日本代表の全選手で唯一、6月シリーズ2試合目のペルー戦(○4-1)から5試合連続で45分間以上のプレータイムを記録していたMF伊東純也(スタッド・ランス)。北中米W杯アジア2次予選の初陣となったミャンマー戦(○5-0)は久々に温存されたが、右サイドでは依然替えの利かない存在であり続けており、21日のシリア戦では満を持しての先発起用が見込まれている。

 ミャンマー戦では久々にベンチで試合を見届け、引いて守ってきた相手をイメージしていた。「スペースはなくはないというふうに外から見てて思っていた。サイドでは結構1対1で、ああいうところでは全然できるんじゃないかなと」(伊東)。日本がボールを握る展開が想定されるシリア戦でもそれはおそらく同様。「仕掛けるところとシンプルにやるところと使い分けて、ゴールを奪えるのが一番いい。それに直結する動きができれば」と冷静に意気込んだ。

 過酷な遠征が続いた前回カタールW杯最終予選で4試合連続ゴール。その結果が証明しているように、アジアの連戦にもパフォーマンスは落ちない。

「暑さとピッチが一番難しい要因かなとは思うけど、そこにうまく適用できて自分たちのサッカーができれば全然負ける相手ではない。少しでも回復したり、順応する準備はできているので、あとはやれることをやるだけかなと思う」

 サウジアラビア入り後のトレーニングでは長袖のトレーニングウェアで暑熱順化を進めており、「たぶん大丈夫だと思います」と暑さ対策も順調。また守備ブロックを敷いてくる相手にはアタッキングサードでの精度が勝負を分けるが、試合ごとにマッチボールが異なるという2次予選特有の問題にも対応しようとしている。

 W杯アジア2次予選ではホスト国がマッチボールを決めるため、日本でのミャンマー戦はアディダスのものだったが、シリア戦はモルテンのものが使われる。「最初はめっちゃ気になりましたね。全然ボールが浮かなかったんでびっくりしました」と振り返る伊東だったが、「いまはちょっと慣れてきた部分がある。最初の頃よりは大丈夫かな」とサラリ。想定外の出来事が起きる2次予選でも不動の適応力を発揮し、アウェーでの戦いを攻略していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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