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厳しい口調に悔恨にじむ守田英正「ベトナム戦から学べてない」「僕も含めてまだまだ甘い」

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日本代表MF守田英正

[1.19 アジア杯グループD第2節 日本 1-2 イラク エデュケーション]

 一つひとつの局面で劣ったツケが積もっての2失点。ボランチの一角でベトナム戦(○4-2)に続いて先発した日本代表MF守田英正(スポルティング)の口からは立て板に水のごとく反省の弁が次々と出てきた。

「失点してはいけない時間帯に失点した。僕たちの入り方と試合の締め方が、前半は非常に悪かった。一戦目もそうだったので、そこから学べていない」。抑揚を抑えた口調に悔恨がにじむ。

「エアバトルや縦にシンプルに入れてくるスタイルは予想していたが、1対1で負けないとか、セカンドボールをより早く回収して攻撃につなげるという質とデュエルの部分で(日本が)負けていたのが正直な印象。球際もそうだし、セカンドボール、エアバトルの1対1。奪えないにしろ前を向かせないとか、一歩寄せ切れないあたりは僕も含めてまだまだ甘い。そういう小さな差が勝敗を分けたのかなと思う」。敗因を探るように言葉を継いでいった。

 守田自身も含めて前半はミスが多かった。「ビルドアップを丁寧にしようと思っていたけど、縦パスを引っかけたり、中盤が空洞化した中でミスを犯してしまった。相手がブロックを構えている中で僕たちの軽率なミスからスペースを使われてカウンター。そういうシーンが1、2回起こってしまうと、その後、縦パスで狙いにくくなる」。

 クロスからの失点場面についても小さな競り負けが招いたものだと断じた。クロス対応について聞かれると、「1点目の僕が競り切れない部分もそうですし、2点目の(伊藤)洋輝が前に入られたこともそう。正直、2つとも簡単な対応ではなかったけど、結局、勝敗を分けるのはああいう細かいところ。最終的には人に強くいけるかどうか」と見解を述べた。

 反省は守備に限らず攻撃面にも及び、「こういう(先制された)試合でひっくり返したり同点にしたりするには、数少ないチャンスを決めないといけない。そこは物足りなかった」とキッパリ。「プレーした試合は全部勝つと思っているので残念な結果。でもまだ試合はあるし、道はある。自分たち次第で突破を決められるし、次は次で切り替えてやるべきだと思う」と強い口調で言った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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