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「遠藤航さんはリバプールの話を」「久保さんが筋トレのことを」「薫さんや怜央さんは…」18歳大関友翔が受けている刺激

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トレーニングパートナーのMFMF大関友翔

 アジアカップ出場中の日本代表にトレーニングパートナーとして帯同している18歳のMF大関友翔(川崎F→福島)がメディア対応し、合宿を通じて学んでいることや刺激を受けていることについて語った。

 合宿初日に森保一監督から「A代表の基準を感じてほしい」と言われたという大関はまず、「トレーニングパートナーという立場ではあるが、憧れの選手、憧れの場所に来て自分がサムライブルーの一員になれたことで、自分の基準の低さやA代表の基準の高さを感じた。この基準を忘れないようにしないとA代表に入っていけないと毎日感じている」と神妙な面持ちをまじえながらコメント。そのうえで、“基準”について気づいたことの一つとして、守備に対する根本的な違いがあることを明かした。

 ボランチを本職とする大関は「日本のサッカー、自分がやってきたサッカーは組織で守るサッカーだが、ここでは個で守れないと話にならないと感じた」と言い、MF遠藤航とMF守田英正の名前を挙げて、「(遠藤)航さんも守田さんも一人で守れる。そこの差はすごく感じた」と指摘した。

 刺激を受けた部分はピッチ外での振る舞いのところにもある。大関によると、「A代表の選手はホテルでもサッカーでコミュニケーションのアプローチをしている。そこはU-19には足りないところ」だという。

 合宿中は宿舎や食事、ミーティングまで基本的にすべてA代表メンバーと行動をともにしており、トレーニングパートナーの5人で食事をしていると、その席に遠藤やMF久保建英がやって来て、「航さんはリバプールの話をしてくれたり、久保さんは自分がやってきたことや筋トレのことを話してくれたり」と、世界トップの環境で戦っている選手たちの話から大いに刺激を受けているようだ。

 この日のトレーニングでは2人1組で行うロングキックの練習でMF三笘薫(ブライトン)と組む場面があった。三笘が川崎Fでプレーしていた時期にトップチームとアカデミーで練習試合を行ったそうで、同時にピッチに立っていたこともあるというが、マッチアップの場面はなく、一緒に練習するのも今回の合宿が初めてだった。

 その中で、「(三笘)薫さんも(旗手)怜央さんも、意外と日本で2年しかやっていないが、それでも2人ともJリーグでしっかり結果を出している。そういう意味で自分も今年チームで結果を出したい」と、期限付き移籍する福島での活躍を誓った。

 今回の活動には今年のU-19日本代表を率いる船越優蔵監督も帯同している。大関は「ここでの経験をU-19に還元するのは選ばれた5人の使命。U-19に帰っても自分のチームに帰っても、その基準を落とし込めたらいい」と意気込みを新たにしていた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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