beacon

マレーシアが90+15分に超劇的同点弾!! 韓国が首位陥落、ラウンド16日韓戦は実現せず

このエントリーをはてなブックマークに追加

マレーシアが土壇場同点ゴール

[1.25 アジア杯グループE第3節 韓国 3-3 マレーシア]

 アジアカップは25日、グループリーグE組最終戦を行い、韓国がマレーシアと3-3で引き分けた。韓国は後半45+4分、FWソン・フンミンがPKを決めて劇的な逆転ゴールを決めたが、マレーシアが同45+15分に起死回生の同点ゴール。土壇場で首位から陥落し、2位通過となった。韓国が首位通過した場合、決勝トーナメント初戦が日韓戦となる組み合わせだったが、実現しなかった。

 1勝1分のE組2位でグループリーグ突破を決めている韓国は、ここまで2戦2敗のマレーシアと対戦。主力選手を温存する可能性もあるとみられていたが、累積警告で出場停止にリーチがかかっているMFソン・フンミン(トッテナム)やDFキム・ミンジェ(バイエルン)に加え、MFイ・ガンイン(パリSG)、MFイ・ジェソン(マインツ)ら主力を起用した。

 試合の立ち上がりは韓国が一方的に攻め込む展開。前半15分、ドリブルで攻め込んだソン・フンミンの左足シュートはマレーシアGKに阻まれるも、同21分にはイ・ガンインの左CKにMFチョン・ウヨンが頭で合わせる。これもマレーシアGKがギリギリでかき出したかと思われたが、VARオンリーレビューでゴールが認められ、韓国が先制に成功した。

 そのまま後半に入ったが、ここからマレーシアが一転して猛攻を見せた。まずは6分、FWダレン・ロクが高い位置でMFファン・インボムからボールを奪い、速攻を仕掛けると、FWアリフ・アイマン・ハナピのシュートはキム・ミンジェに阻まれるも、FWファイサル・ハリムがペナルティエリア左の角度のないところから流し込んだ。

 ここでVARはボール奪取時にファウルがあったとしてオンフィールドレビューを勧めたが、映像確認した主審がゴールを認め、マレーシアが同点に追いついた。

 さらにマレーシアは後半15分、左サイドをF・ハリムが突破し、ゴール前にクロスボールを送ると、これにハナピが反応。シュートを打とうとしたところで後ろからDFソル・ヨンウに倒される。主審は当初、ノーファウルの判定だったが、オンフィールドレビューの結果、ファウルが認められ、マレーシアにPKが与えられた。

 キッカーはハナピ。韓国のGKチョ・ヒョヌはゴール左に寄って駆け引きを試みたが、後半17分、PKを狭いコースに堂々と蹴り込み、マレーシアが土壇場で逆転した。

 ところがここから韓国が押し切った。まずは後半38分、ゴール正面やや右からのFKをイ・ガンインがゴール右上隅に突き刺し、同点に追いつくと、同アディショナルタイム2分に左サイドからのクロスに反応したFWオ・ヒョンギュがエリア内で倒され、VARレビューを経てPKを獲得。同4分、これをソン・フンミンが決めて逆転した。

 しかし、ドラマは終わらなかった。度重なるVARレビューでもつれ込んだ後半アディショナルタイム15分、マレーシアは華麗な中央のパスワークで韓国の守備ブロックを破ると、途中出場のFWロメル・モラレスが右足一閃。コントロールされたシュートをゴール右隅に突き刺し、またも同点に追いついた。

 試合はそのままタイムアップ。マレーシアの劇的な同点ゴールにより、韓国が土壇場で首位から陥落し、ラウンド16での日韓戦が回避された。韓国は決勝トーナメント初戦でF組1位との対戦。日本の相手はE組逆転首位通過を果たしたバーレーンに決まった。

(取材・文 竹内達也)

●AFCアジアカップ2023特集
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP