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直近2戦ベンチの伊藤洋輝、帰ってきた三笘を活かす役目も「奪われた時のリスク管理を」

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DF伊藤洋輝(シュツットガルト)

 アジアカップを戦う日本代表のDF伊藤洋輝(シュツットガルト)が1日、報道陣の取材に応じ、決勝トーナメント1回戦バーレーン戦(○3-1)から中2日での準々決勝イラン戦に向けて「厳しい戦いになると思う。しっかり準備して勝ちたい」と意気込みを語った。

 伊藤は今大会、グループリーグの第1戦ベトナム戦(○4-2)、第2戦イラク戦(●1-2)に左SBでフル出場。第3戦インドネシア戦(○3-1)とバーレーン戦はDF中山雄太(ハダースフィールド)がピッチに立ったため、伊藤はベンチで試合を見つめていた。

 伊藤が出場した2試合はチーム全体の攻守に課題が残る内容で、特に攻撃面でなかなか良さを発揮できていなかった。しかし、不在の2試合ではDF冨安健洋(アーセナル)が最終ラインで安定感をもたらし、攻守の内容が大きく改善。伊藤も「押し込む時間も増えていたし、厚みのある攻撃ができていた」と評価する。

 それでも相手が強くなればなるほど、伊藤の守備力が必要になる場面は多くなるはずだ。特に準々決勝の相手イランは強力な攻撃陣を擁し、アジア内のFIFAランキングでは日本に次ぐ2位の難敵。エースのFWメフディ・タレミ(ポルト)は幸いにも出場停止だが、FWサルダル・アズムン(ローマ)はアジア最高級の得点力を誇る。

 伊藤は昨季、当時レバークーゼン所属だったアズムンとのマッチアップも経験し、「強い選手だし、イラン代表として点を量産しているので注意して対応したい」と警戒。自身の出場に向けて「誰が出ても同じクオリティーでプレーできるようにというのがチームとして大切。誰が出てもベスト4に進めるようにいい準備をしていきたい」と意気込んだ。

 バーレーン戦ではMF三笘薫(ブライトン)が途中出場で実戦復帰し、さっそく左サイドを切り裂くドリブルを見せていたが、共演するとなればその武器を活かしたいところ。「ボールを預けて一人で行ける選手なので、奪われた時のリスク管理をやれればより思い切って仕掛けられると思う」。スピードを活かしたカバーリング力も伊藤の武器。まずは後方で信頼感を示すことで、日本が誇るドリブラーを支えていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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