beacon

なでしこJ清水梨紗が好クロスから決勝弾演出「誰かしら触ってくれると思った」「ゴールに繋がって良かった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF清水梨紗

[2.28 五輪アジア最終予選(女子)第2戦 日本 2-1 北朝鮮 国立]

 日本女子代表(なでしこジャパン)DF清水梨紗(ウエスト・ハム)が、好クロスからMF藤野あおばのパリ行き決定弾を演出した。「ゴールに繋がって良かった」。試合後の表情からは安堵と喜びが感じとれた。

 第1戦をスコアレスドローで終えた日本は、昨夏の女子W杯でも採用した3-4-3のシステムで“運命の一戦”に臨んだ。清水は右のウイングバックで先発出場。「マンツーマン気味だった」DFウィ・ジョンシム(15番)のマークに苦しみながらも、積極的な攻撃参加を見せた。

 日本は前半26分にDF高橋はなの得点で先制したが、そこからは北朝鮮の反撃に耐える時間帯が続いた。前半終了間際には最大のピンチを迎えると、後半の立ち上がりにはセットプレーから危ないシーンも。それでも、GK山下杏也加の好守もあり、1点リードのまま時計の針を進めた。

 この苦しい状況を打開したのが清水の右足だった。後半31分、右サイドでスルーパスを受けた清水は、寄せにきた相手の股を抜いてルックアップ。狙いすました様子でゴール前に柔らかいクロスを送った。

「うまく交わせて割と時間もあったので、中を見る時間というのは作れた」

「自分がクロスを上げれるってなった時に、中に(MF長谷川)唯、(MF清家)貴子、あおばの3人が入ってきてくれてたので、そこ(クロスを)に入れれば、誰かしら触ってくれると思った」

 アシストシーンを振り返った清水は「ゴールに繋がって良かった」と安堵の表情。「本当にすごく雰囲気も良かったし、90分で終わらすことができて良かった」と笑顔を見せて、勝利をかみ締めた。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

TOP