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平壌でプレーした清武からの言葉を明かす毎熊晟矢「ホテルでも常に見られている感じがあると」

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日本代表DF毎熊晟矢

 現代表メンバーにとっては全員、未知の戦いとなる。21日に東京・国立競技場で北朝鮮と対戦する日本代表はその後、26日に平壌の金日成スタジアムで再び北朝鮮と対戦する。

 平壌での北朝鮮戦は通算2分2敗で、過去に1ゴールも奪えていない鬼門だ。最後に対戦した11年11月15日のW杯アジア3次予選も0-1の零封負け。当時ザックジャパンで常連だったDF長友佑都もこの試合はケガで不在だったため、今回の招集メンバーに北朝鮮で試合をしたことがある選手は一人もいない。

「前回(11年の対戦時)、僕が行ったみたいにみんな思っているんですけど、僕行ってないんですよね。選手もみんな『(長友)佑都さん行ったんですよね』って言ってくるけど」。そう苦笑いした長友だが、現代表の前田遼一コーチは11年の試合に先発出場している。「前田遼一さんとかスタッフで行っている人がいるので」と、北朝鮮に関する情報はチーム内でも集めているという。

 また、所属チームの中に当時の北朝鮮戦に出場したチームメイトがいる選手もいる。DF毎熊晟矢はC大阪のチームメイトで13年前の試合に先発していたMF清武弘嗣から「とりあえず怖いというのは聞いた」と明かす。「ホテルでも常に見られている感じがあるというか、安心できる環境ではなかったと。相手の選手の目の色も違うということで、そういうのをイメージしながらやりたい」と、観衆5万人という数以上の雰囲気となることが想定されるアウェー戦への心構えを説いた。

 11年のときは選手たちは携帯電話なども持ち込めず、自由な外出もできなかった。毎熊はスマートフォンやタブレットなどの端末について「ここ数年一緒にいなかったことがないので、未知な部分。本を買わないとなと思っている」と話すと、MF川村拓夢は「いいデジタルデトックスの機会になる」と前向きに捉えていた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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