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13年ぶり北朝鮮アウェーに興味津々の久保建英「好奇心旺盛なタイプなので」

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MF久保建英(ソシエダ)

 日本代表MF久保建英(ソシエダ)が19日、報道陣の取材に応じ、北朝鮮代表との北中米W杯アジア2次予選2連戦に向けて「こっちのホームとあっちのホームではたぶん全く別の戦いになると思うけど、まずは変に意識しすぎずにホームで勝ち点3を狙っていければ」と意気込みを語った。

 北朝鮮代表はコロナ禍に対外試合を行っていなかったこともあり、十分なスカウティング映像も揃わない未知数な相手。まずは21日にホーム国立競技場での対戦を控える中、久保は「実際はどうかわからないけど、球際、戦う気持ち、メンタルの部分で強いイメージがある。そういうところでも変に気を使いすぎないようにしたい」と警戒を口にした。

 U-22日本代表が昨年のアジア大会で対戦した際は、北朝鮮の激しいタックルに苦しむ選手が相次いだ。スペインでも厳しいマークを受けることが日常化している久保だが、そうした展開で意識するのは審判とのコミュニケーションだという。

「そもそも審判がどの程度のラインを敷いてくるかが第一だと思う。(ファウルを)流してくる審判なら僕たちもある程度、強く行かないといけないけど、しっかりファウルを取ってくれる審判ならアフターもできなくなる。それでカードが出てくれるなら僕らとしてはラッキーだし、まずは審判がどういう人なのかも見極めていきたい」と語った。

 26日には13年ぶりとなる平壌・金日成スタジアムでのアウェーゲームも控える。久保は「ミーティングで見たこと以外は個人的にも情報はない」と前置きしつつ、「みんな知りたがってますよね。(ソシエダ)チームメートもどんな感じだったか教えてよって言ってくるくらいみんな興味津々だと思う。それだけ情報がないっていうのは怖いことだなって思いますね」と苦笑いも浮かべた。

 それでも平壌への遠征に話を向けると、明るく言い切った。「行ったことがないので楽しみかと言われたら楽しみではないけど、興味はありますね。好奇心旺盛なタイプなので」。ホームゲームを終えた後、北京での調整を挟んで平壌入りするという厳しい行程となる予定だが、「芝も人工芝だったり、まだルートも把握していないけど、終わった後にいい経験だったなとなればいい」と冷静に話した。

 また報道陣から持ち物を問われると「遠足じゃないので持っていきたいものは特に」と笑顔でかわしながらも、「気持ちですかね」ときっぱり。前回アウェーゲームが行われた2011年は選手もスマートフォンを持ち込めず、空き時間の過ごし方が大きな話題となったが、久保は「(どうするかは)あまり考えていなかったですけど、長友選手がすべらない話をしてくれたらいいんじゃないですかね」と言って報道陣を笑わせていた。

(取材・文 竹内達也)

●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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