U-23日本代表の中心メンバーとして、パリオリンピックアジア最終予選を前にした最後の親善試合で勝利を求めている。MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)はU-23ウクライナ代表戦でやるべきことを「勝つこと」と断言。「アジア杯は勝たないといけない試合ばかり。勝ち癖というか、そういう勢いをつけられれば」と意気込んだ。

　22日のU-23マリ代表戦では、開始2分に先制しながらも逆転負け。試合後、藤田はシュートを含む積極性がチームに足りなかったことを危惧していた。ウクライナ戦を控えて「エゴというものを出してもいい」と強調。あすの試合前には「シュートを意識することだったり、やらなければいけないことを確認する」と語った。

　マリ戦で強引にシュートを打った藤田だからこそ、味方のプレーを指摘する。「途中から入ったソメ(染野唯月)もひとつ運んでシュートを打てるシーンで簡単にクロスを上げてしまってGKに取られてしまうシーンがあった。(佐藤)恵允もあった。そういったところで無理にでもシュートを打って、ミスになったらそれはそれでいいという話はしようかと思っている」。マリ戦の反省を生かし、攻撃面の改善を図るつもりだ。

　中盤は藤田のアンカー起用が予想され、インサイドハーフにはMF松木玖生、FW荒木遼太郎、MF田中聡らが候補に挙がる。それでも藤田は冷静。「自分は特に仕事は変わらない。自分の役割、バランスを見てというところは意識してやろうかと思う」。攻守の要として君臨し、味方の力を最大限に発揮させていく。

(取材・文　石川祐介)

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