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2年ぶりの躍動…荒木遼太郎が感じた日の丸の重み「日本を背負って闘うことは特別なものがある」

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MF荒木遼太郎

[3.25 国際親善試合 U-23日本 2-0 U-23ウクライナ ミクスタ]

 チームでの好調ぶりを日の丸をつけたユニフォームにも乗せた。左インサイドハーフで先発したMF荒木遼太郎(FC東京)が序盤から何度もゴールに迫るプレーを見せ、2年ぶりに招集されたこのチームで猛烈なアピールをした。

 立ち上がりから気合が入っていた。前半6分、日本が相手GKのキックを高い位置で奪ってつくったチャンスで荒木が右足シュート。日本のファーストシュートだった。その後も積極果敢な姿勢を崩さず多くのCKのキッカー役も担うと、後半3分には荒木の右CKからDF関根大輝がヘディングシュート。その先にMF佐藤恵允の先制点が生まれた。

 地元で躍動した。東福岡高校出身。鹿島からFC東京に期限付き移籍した今季はここまで4試合出場4得点と絶好調だ。このチームでの活動は2年ぶりだったが存在感は常連組を差し置いてしまうほどで、「自分のプレーは出せたと思う。結果を出せれば一番良かったが、攻守にわたって今持っているものは出せたかなと思う」と納得の表情を浮かべた。

 今後は4月のパリ五輪アジア最終予選に出ること、そこで活躍して日本にパリ五輪出場権をもたらすことがターゲットとなる。そのためにも「もっともっとゴールに迫れる攻撃をやっていきたい。相手のラインをひとつ超えたところから、もう一段階進むところが必要」と貪欲だ。

「試合に対するモチベーションは変わらないので、どの試合も同じ気持ちで臨んでいるが、日本を背負って闘うことは特別なものがあるなと感じた」とも語った荒木。まずは好調を維持してアジア最終予選につなげていくつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

●AFC U23アジアカップ2024(パリ五輪アジア最終予選)特集ページ
矢内由美子
Text by 矢内由美子

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