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「動き出しの速さが生命線」の160cmFW近藤が絶妙な同点アシスト

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[3.14 練習試合 U-19日本代表候補1-1千葉 ユナパ]

「動き出しの速さが生命線」のU-19日本代表候補FW近藤貫太(愛媛ユース→慶應義塾大)が、後半44分にMF野津田岳人(広島ユース)の劇的同点弾をアシストした。160cmの小柄なFWは右サイドでボールを受けるとやや角度をつけて、左足でディフェンスラインの背後へ絶妙なクロスボール。柔らかく、また高精度のパスを野津田の元へ通してドラマを演出した。

 フィジカル面でのアドバンテージがあるとは言えない。それでも動き出しの速さを活かしたダイナミックな飛び出しと的確なポジショニング、そして精度の部分で違いを生み出し、決定的な仕事をしてのける。特に動き出しの部分は生命線。「そこで生き残っていかないといけないと思っていますし、そこが消えちゃったら意味がないと思います。自分のストロングポイントでもあるので、そこだけは見失わないようにして練習していきたい」と誓った。

 U-20W杯へ向けたアジア1次予選はタイ、韓国の先行を許してグループ3位。「(韓国戦の)敗戦を常に頭に置かないといけない」とその悔しさを常に持ち続けている。それだけにこの日の引き分けという結果は全く満足していない。「監督も行っていましたけど勝たないといけない試合だったと思いますし、ギリギリという形だった。勝ち切る力というのは1次予選で足りなかったこと、それは分かっているので勝ち切る力をつけていきたいと思います」。愛媛ユースでは高校2年時にトップチームのベンチ入りを果たすなど、昇格が有力視されていたが、慶應義塾大進学を決意。悔しさを忘れずに個人で、チームでレベルアップする。

(取材・文 吉田太郎)

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