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遠藤不在、アピールチャンスの細貝

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 MF遠藤保仁(G大阪)が不在の中、ドイツ仕込みのフィジカルコンタクトの強さでアピールしたいのがMF細貝萌だ。所属のアウクスブルクでは11-12シーズン32試合に出て3得点1アシスト。チームのブンデスリーガ1部残留に貢献した。

 アゼルバイジャン戦に出場するとすればダブルボランチの左に入ることが濃厚。ACL出場のため不在となっている遠藤に追いつき追い越すためにも、内容と結果を示したいところだが、細貝に気負いはない。

「ヤットさん(遠藤)と僕はプレースタイルがまったく違うし、ヤットさんのようなプレーができるわけでもない。自分は自分のプレースタイルでヤットさんとは違う役割をこなしていけたらいいと思う」

「違う役割」とは、ボディコンタクトの強さ、激しさ。タフなW杯予選を戦う上で欠かせない要素でもある。

 5月5日のリーグ最終戦を終えて帰国した後は、体を動かしたいという思いにかられながらも、来季のことを考えて休む期間を設けた。加えて、14日から18日まであった海外組の合同自主トレは「人数が少なかったのできつかった」。細貝のその言葉からすれば、23日の試合を100%の状態で臨むのは難しいだろう。

 だが、最大の目標は6月のW杯最終予選3連勝。「6月に最高のコンディションに持っていきたい」と話す表情には、ドイツで成長したことによる自信が浮かんでいた。

(取材・文 矢内由美子)

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