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最下位・岐阜に苦杯、千葉は首位獲り失敗・・・

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[6.2 J2第17節 千葉0-1岐阜 フクアリ]

 千葉、首位浮上失敗! J2第17節の2位・ジェフユナイテッド千葉対最下位のFC岐阜との一戦は、FW佐藤洸一の決勝ゴールによって岐阜が1-0で勝った。岐阜は5月6日の岡山戦(1-0)以来となる勝ち点3獲得。一方、クラブ史上初の7連勝を逃した千葉は、この日引き分けた京都に代わる首位浮上のチャンスも逃した。

 1点を追う後半開始からMF佐藤健太郎に代えてMF佐藤勇人を投入し、後半23分からはU-23日本代表DF大岩一貴に代え、怪我から復帰して今季初出場となるMF米倉恒貴を投入した。千葉は同31分に204cmFWオーロイもピッチへ送り出してがむしゃらに1点を奪いにいった。だが、攻撃のテンポはなかなか上がらず、また元日本代表MF服部年宏と元北朝鮮代表MF李漢宰のダブルボランチ中心に集中した守りを見せていた岐阜の堅守は崩れない。

 ロングボールをオーロイに集め、こぼれ球をFW深井正樹が得意の左足で狙うなど終盤もゴールへ迫った千葉だが、後半45分にゴール至近距離から深井が放った左足シュートは岐阜GK野田恭平の正面を突き、ロスタイムに相手DFに当たってゴールへ吸い込まれたボールもオフサイドの判定で同点ゴールにはならなかった。そして4分間のロスタイムにも得点は生まれず試合終了の笛。その瞬間、勝った岐阜の選手たちが次々とピッチへ倒れ込む。千葉の圧力に屈せず、全員で、死力を尽くした岐阜が勝ち取った殊勲の勝ち点3だった。

 岐阜は前半36分に左CKのクリアボールの落ち際を李漢宰が強烈な右足シュート。PA外から放たれた一撃はGKに阻まれたものの、こぼれ球に詰めていていた佐藤が泥臭く決勝ゴールを押し込んだ。佐藤は「泥臭いゴールでしたけれど、これでチームを救えるのならばいいと思います」と笑顔。先制直後にMF井上平が放った左足シュートがクロスバーを叩くなど、岐阜は2点目を奪うことはできなかった。

 ただ、強引に2点目を狙いに来た千葉の反撃をFW藤田祥史の決定的なヘディングシュートをビッグセーブで阻んだ野田恭中心の堅守とハードワークで完封。岐阜の行徳浩二監督は「(強い千葉相手の)ゲームプランは『耐える』ということ。1点取ってからは耐えるだけでした。今週は守備の仕方をトレーニングして、完成度はまだ低いですけれど意識はついてゼロに抑えることができた」と苦しい戦いが続く中、上位チームに勝ちきったイレブンに眼を細めていた。

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