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白熱の首位攻防戦、仙台が広島と引き分け首位守る

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[6.30 J1第16節 仙台2-2広島 ユアスタ]

 白熱の首位攻防戦はドロー決着!! J1の第16節が30日に各地で行われた。首位・ベガルタ仙台はホームで2位サンフレッチェ広島と対戦。注目の首位攻防戦は2-2の引き分けに終わり、仙台が首位の座を守った。前半11分にFWウイルソンのゴールで仙台が先制するも、前半終了間際のロスタイム3分、FW佐藤寿人のゴールで試合は振り出しに戻された。後半20分にMF森崎浩司が逆転弾を決めて、広島が勝ち越しに成功するも、同34分にウイルソンがこの日2点目を奪い、2-2で試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 仙台はFWウイルソンとFW赤嶺真吾がともに先発。2人がスタートから顔を揃えるのはリーグ戦では3戦ぶり。5月26日の川崎F戦以来のこととなった。また負傷明けのMF関口訓充はベンチ入りを果たした。対する広島は前節の大宮戦(0-0)と変わらぬ先発メンバーで首位攻防戦へ臨んだ。

 立ち上がり、試合の主導権を握ったのは仙台だった。サイドを起点にチャンスを演出。ウイルソンと赤嶺が果敢にゴールを狙っていく。すると前半11分、早くも試合は動いた。中央でボールを受けたMF角田誠が前線へくさびを入れる。抜け出したウイルソンが赤嶺とのパス交換からPA右へ抜け出し、右足シュート。DF2枚の間を割ってのシュートはゴールネットを揺らした。仙台が先制に成功した。

 先手を取られた広島だったが、前半15分から立て続けにチャンスを演出。前半16分にMF青山敏弘からのパスを受けたDF森脇良太が右クロス。ニアサイドのFW佐藤寿人が頭で合わせたが、これはクロスバーを叩く。直後の同17分、左右へ大きくパスを振り、相手守備陣を動かすと、ゴール正面でパスを受けたMF高萩洋次郎がスルーパス。PA右へ抜け出たMF石原直樹のシュートはわずかにポスト右へ外れた。

 ピンチの続いた仙台だったが、カウンターから再びチャンスメイク。前半26分には中央でボールを受けたMF太田吉彰のパスからウイルソンがシュートもポスト左へ外れる。同30分にはウイルソンの右クロスにファーサイドの赤嶺が頭で合わせたが、枠を外れた。同43分にはカウンターから最後は赤嶺がシュートを放つがGK西川周作の正面だった。縦への速い攻撃から追加点のチャンスは迎えたものの、シュート精度を欠き、ゴールは生まれない。

 すると前半終了間際のロスタイム。広島が最終ラインから鮮やかにパスをつなぐと、試合を振り出しに戻した。DF千葉和彦が前線の石原へパス。右サイドへ開いたMFミキッチがこれを受けると、クロスを入れた。ニアサイドへ走り込んできた佐藤がGK林卓人を目前に、先にボールへ触れると左足アウトサイドでダイレクトで叩き込んだ。技ありのシュートはゴールネットを揺らし、1-1と同点に追いついた。前半を折り返す。

 振り出しに戻されて迎えた後半。立ち上がりは前半同様に仙台が果敢に攻めた。後半2分にはゴールライン際で粘ったウイルソンが後方のMF梁勇基へパス。梁の左クロスからDF菅井直樹がヘディングシュートを狙うもGKに弾かれる。その後はサイドから仕掛けるがシュートまでは持ち込めない。すると徐々に広島が持ち直す。後半16分にはセットプレーからチャンスメイク。右CKから森脇が粘り、高萩がシュートを狙うもGKに止められる。同17分にはクロスを受けた佐藤がPA右からシュートを打つも、ポスト右へ外れた。このプレーの直後に広島は最初の交代カードを切る。佐藤に代わって、MF森崎浩司をピッチへ送った。

 すると、この流れを広島が得点につなげてみせた。後半20分、MF森崎浩司が右サイドへ展開。自らはゴール前へ走り込む。青山の右クロスをファーサイドの高萩がダイレクトで折り返すと、ゴール前に詰めていた森崎浩が右足ワンタッチでシュート。広島が2-1と逆転に成功した。

 追いつきたい仙台は後半21分に最初の交代枠を使い、関口を投入。故障明けの関口にとって、リーグ戦の先発は4試合ぶりとなった。同26分にはDF鎌田次郎に代えて、MF松下年宏をピッチへ送る。そして迎えた後半24分、相手の一瞬のミスを突いて仙台が試合を振り出しに戻してみせた。バックパスをしようとしたMF森崎和幸へ背後からMF富田晋伍がプレッシャーをかける。森崎和が転倒し、ボールは前線へこぼれた。飛び出したウイルソンがゴール前右でこれを拾うとドリブル突破。飛び出してきたGK西川をかわすと。無人のゴールへ右足シュートを流し込んだ。ウイルソンの2点目が決まり、2-2の同点に追いついた。

 追いつかれた広島は後半41分にミキッチに代わって、MF石川大徳を投入。後半43分には途中出場の石川が決定機。カウンターから一人抜け出し、チャンスを迎える。並走してきた関口をかわし、GKの頭上を抜いたシュートはクロスバーを叩いた。4分間のロスタイムでも死闘が続いたが、2-2のまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。

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