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失速の東京V…北九州に零封負けで4戦勝ちなし

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[8.26 J2第31節 東京V0-2北九州 味フィ]

 J2の第31節が26日に各地で行われた。ここ3戦勝ちなし(1分2敗)で5位へ順位を落とした東京ヴェルディはホームで12位ギラヴァンツ北九州と対戦し、0-2で敗れた。前半40分にFW常盤聡に先制点を奪われると、終了間際にはFW林祐征にダメ押しの2点目を決められた。今季2度目の連敗で4戦勝ちなし(1分3敗)となってしまった。勝利した北九州は2戦ぶりの白星で5戦負けなし(3勝2分)となっている。

 この日の東京VはFWジミー・フランサがベンチスタート。FW巻誠一郎がFW阿部拓馬と2トップを組み、先発出場を果たした。しかし巻はなかなかボールに絡むことはできず。ゴールは生まれない。開始6分、右サイドゴールライン際で粘ったDF森勇介がマイナスの折り返し。走り込んできたMF西紀寛がダイレクトでシュートを打つも枠を外れた。

 その後は北九州が試合の主導権を握る。前半9分にはMF森村昂太のスルーパスに反応したFW常盤聡がDFラインの裏へ抜け出しシュートを放つも、GK土肥洋一に弾かれた。FW池元友樹が果敢にシュートを狙うが枠を外れる。

 すると前半40分、北九州が先制に成功した。右サイドスローインからPA内右で受けたMF端戸仁が浮き球に対して、ドライブ気味にシュートを放つ。GK土肥がこぼしたところに常盤が走り込み、押し込んだ。1-0と北九州が先制し、前半を折り返した。

 後半開始から東京VはMF和田拓也に代えて、MF中後雅喜。後半16分には巻に代わって、フランサをピッチへ送った。同23分には右サイドでボールキープしたフランサが中央へ折り返す。走り込んで阿部がスライディングシュートを打つもGK佐藤優也に止められた。同30分には森の右クロスを起点にチャンスメイク。途中出場のFW木島良輔が落としたボールをフランサがダイレクトで狙ったが枠を外れた。1点が遠い。

 一方の北九州は1点のリードにも守りに入らず果敢に攻める。後半31分にはPA右で粘ったFW林祐征が一度は体勢を崩しながらも、立て直すと強引に持ち込みグラウンダーのシュートを放つ。惜しくもポスト左を叩いた。同34分にはカウンターから決定機。PA左でキープした端戸が横パス。右サイドから中央へドリブルで流れた常盤のシュートは大きくクロスバー上へ外れていった。北九州は追加点を奪うチャンスを立て続けに逃してしまう。

 後半41分にもカウンターから常盤が抜け出す。DF土屋征夫と競り合いながらもドリブルで持ち込みシュートを打つが枠外。それでも終了間際の後半44分、カウンターから途中出場の林が左足でシュートを決めて2点差に突き離した。そのまま試合は終了。北九州が2戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 試合後、勝利した北九州の三浦泰年監督は「選手たちはハードワークをして、いい試合をしてくれたと思います」と勝利に安堵の表情。「アグレッシブに戦うことによって、ヴェルディの選手の心理がマイナスに働くだろうと思った。我々が消極的になると危険だと試合前から言っていた。選手たちは初めから積極的にアグレッシブに戦ってくれた」と選手たちを称えた。

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