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先制点の原口、10人に追いつかれ「勝てる試合を無駄にした」

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[9.1 J1第24節 浦和1-1大宮 埼玉]

 喜べなかった。浦和レッズのFW原口元気は前半11分、MFマルシオ・リシャルデスの落としたボールをワントラップから右足を振り、右のサイドネットに流し込んだ。2試合ぶり今季6点目となる先制点。前半18分には大宮FWノヴァコヴィッチが退場となり、数的優位に立ったが、前半ロスタイムに追いつかれると、後半の45分間でも勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。

 10人相手の埼玉ダービーで1-1のドロー。「ダービーだったので必ず勝ちたかった。勝てなかったことが残念」。チャンスがなかったわけではない。前半17分にMF梅崎司、同30分にマルシオ、後半40分にはMF宇賀神友弥のシュートがみたびクロスバーとポストに弾かれた。原口自身、後半43分に際どいミドルシュートを放ったが、GK北野貴之の好セーブに阻まれる。「勝てる試合だったのに、それを無駄にしてしまった」と唇をかんだ。

 6日のキリンチャレンジ杯・UAE戦(東北電ス)、11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)に向けた日本代表メンバーに選ばれ、5月23日のアゼルバイジャン戦以来の代表復帰を果たした原口。自らの祝砲でチームを勝利に導き、3日から始まる代表合宿に臨みたかったが、それも叶わなかった。「ゴールは冷静に決められてよかったけど、勝ってないので。自分のゴールよりチームの勝利の方が大事」と、最後まで厳しい表情だった。

(取材・文 西山紘平)

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