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京都が連敗を4でストップ、山形との昇格争い直接対決を制して暫定4位浮上

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[9.17 J2第34節 山形1-2京都 NDスタ]

 京都サンガF.C.が5戦ぶり白星獲得!! 勝ち点1差の5位モンテディオ山形と6位・京都のJ1昇格争い直接対決は、2-1で京都が勝利した。8月22日の松本戦(0-1)から4連敗中だったため、実に5試合ぶりの白星獲得。勝ち点で山形を上回ると、この日の試合で4位・千葉も敗れているため、暫定4位へ浮上を果たした。なお、前節で鳥取に1-2で敗れていた山形は今季初の連敗。3戦勝ちなし(1分2敗)で5位から順位を落とすことになった。

 0-0で折り返すと思われた前半終了間際のロスタイム1分、試合は動いた。MF黄大城の右CKをニアサイドのDFが頭でクリア。PA左へ流れたボールを拾ったMF工藤浩平が胸トラップから右足シュート。低い弾道のボールはゴール右へ決まった。京都が1-0と先制に成功。前半を折り返す。

 対する山形は前半、DF石川竜也のFKがクロスバーを叩いたシーンはあったものの、決定的な場面はつくれず。1点ビハインドで前半を終えた。それでも後半開始4分、人数をかけた縦への攻撃から同点弾を奪ってみせた。DF小林亮の右サイドスローインから、MFブランキーニョが粘り、MF永田亮太がつなぐ。これを受けたFW林陵平がダイレクトで逆サイドへ展開した。走り込んでいた石川が冷静に持ち込むと、PA左から左足シュート。山形が1-1と試合を振り出しに戻した。

 2度目のリードを奪おうと京都は奮闘。後半15分にはMF中村充孝が左サイドからPA内へドリブルで切れ込み、右足シュートを放つ。これはGK清水健太の右手一本に弾かれた。それでも後半23分に2度目のリードに成功。左サイドからドリブルで仕掛けた中村が中央へ切れ込む。マークしていたDF西河翔吾がバランスを崩して倒れると、ゴール正面へ進入。DF2枚の間をぬってのシュートがゴールネットを揺らした。中村の5戦ぶりゴールで2-1と京都が勝ち越した。

 後半20分にはMF宮阪政樹に代えて、MF廣瀬智靖をピッチへ送るなど、先に動いた山形だったが痛恨の失点。再び1点を追う展開に追い込まれた。同点弾を狙うもゴールは遠い。正面からMF秋葉勝やブランキーニョが突破を仕掛けるも、相手守備陣にブロックされた。後半38分にはブランキーニョに代わって、MF太田徹郎が出場した。

 リードを守り切りたい京都は、後半34分に黄に代えてDF酒井隆介を投入。同43分にはFW長沢駿に代わって、FW宮吉拓実をピッチへ送った。残りわずかな時間も宮吉が前線で果敢に仕掛ける。そのまま試合は終了。2-1で京都が勝利し、5戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 試合後、決勝点を決めた中村は「きょうはアウェーで上位のチームに勝てて良かった」とコメント。「前半試合が始まったときから自分はゴールを取れる気持ちでやっていた」と胸を張ると「この勝ちを無駄にするのもしないのも自分たち次第。切り替えてまた次に向けてやっていきたい」と今後の戦いを見据えた。

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