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5試合ぶり失点も勝ち点1獲得、大宮GK北野「うまく対応できていた」

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[10.20 J1第29節 大宮1-1新潟 NACK]

「いい勝ち点1」。大宮アルディージャのGK北野貴之は試合をそう振り返った。

 ホームで残留を争うチームとの直接対決を迎えた大宮だが、前半立ち上がりから新潟にペースを握られる苦しい展開になった。新潟のペースが落ちてきた前半38分、MF田中亜土夢に先制点を献上してしまう。

 残留のために勝つしかない新潟は、気持ちの面で大宮を上回っていた。試合開始から激しいプレスをかけ、大宮のミスを誘った。「崩されたわけではない。相手がいいというより、ねちっこい守備にやられてしまった」。奇しくも古巣・新潟と残留を争うことになった北野は悔しさをにじませた。

 リーグワースト3位の42失点の大宮だが、前節まで4試合連続の無失点。この日、5試合ぶりの失点を喫したが、最近5試合でわずかに1失点で、その間、2勝3分の負けなしと、守備が安定したことで結果もついてきている。リーグ最少得点(22得点)の新潟に1点は許したが、FWブルーノ・ロペスとFWミシェウを中心とした攻撃陣に「ディフェンスはうまく対応できていた」(北野)と失点シーン以外には及第点をつけた。

 大宮は今後、柏(49得点)、鹿島(42得点)、磐田(52得点)など得点力があるチームとの対戦が控える。残留へ向けたラスト5試合、まずは失点しないことが重要だ。次節、敵地での王者・柏戦。大宮の「残留力」が問われる。

(取材・文 奥山典幸)

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