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首位・広島が3発完封で4戦ぶり白星、2位・仙台に勝ち点2差付ける

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[11.7 J1第31節 広島3-0札幌 広島ビ]

 首位のサンフレッチェ広島はホームですでにJ2降格の決まっている最下位コンサドーレ札幌と対戦し、FW佐藤寿人の今季21得点目などで3-0と快勝した。9月29日の鳥栖戦(4-1)以来、4試合ぶりの白星を挙げ、首位をキープした。勝ち点で並んでいた2位・仙台がこの日、C大阪と1-1で引き分けたため、勝ち点2差を付け、悲願の初優勝までいよいよ残り3節となった。

 前節のG大阪戦に1-1で引き分け、今季初めて3試合連続で勝利から遠ざかっていた広島がホームで底力を見せつけた。MF高萩洋次郎が果敢にミドルシュートを放つなど立ち上がりから攻勢を仕掛けると、前半16分、MF森崎和幸からの縦パスを受けたMF森崎浩司がスルーパス。これに反応した佐藤がPA内で後方からDF櫛引一紀に倒され、PKを獲得した。キッカーを務めたのは森崎浩。冷静にゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。

 幸先よくリードした広島は札幌の反撃も危なげなくかわし、積極的に追加点を狙う。すると前半31分、自陣からMF青山敏弘が絶妙なロングスルーパス。スペースに飛び出した佐藤が左足ダイレクトで振り抜き、ゴール右隅にねじ込んだ。両手でハートマークをつくる歓喜のゴールパフォーマンスを見せた寿人の4試合ぶり今季21得点目が決まり、2-0と突き放した。

 2点リードで折り返した後半も広島の攻勢が続く。後半5分には左45度からの高萩のFKに佐藤がヘディングで合わせたが、惜しくもクロスバーを直撃した。札幌は同13分、初先発のMF荒野拓馬に代えて11試合ぶりの出場となるFW前田俊介を投入。何とか早く1点を返したいが、その後も広島がチャンスをつくり続けた。

 後半30分には左CKをニアサイドのDF森脇良太が頭でそらすが、ゴール右へ外れた。それでも後半41分、森崎浩の右CKからDF水本裕貴が豪快なヘディングシュートを叩き込み、ダメ押しの3点目。攻守に札幌を圧倒すると、3-0の完封勝利で4試合ぶりの勝ち点3を積み上げ、この日引き分けた仙台との勝ち点差を「2」に広げた。

「自分の得点がない間、チームも勝てていなかったので、とにかく得点を決めて勝つ。それだけでした」。4試合ぶりゴールでチームに4試合ぶりの勝ち点3をもたらした佐藤はヒーローインタビューで胸を張ると、サポーターに向かって「みんなで力を合わせて優勝しましょう!」と力強く呼びかけていた。

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