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90分に菅井同点弾!2位・仙台、劇的ドロー

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[11.7 J1第31節 仙台1-1C大阪 ユアスタ]

 J1は7日、第31節9試合を行い、2位のベガルタ仙台は11位のセレッソ大阪と対戦。0-1の後半45分に右SB菅井直樹の同点ヘッドで追いつき、1-1の引き分けに持ち込んだ。10月の3試合を2勝1分で乗り切り、一時は5差あった首位・広島との勝ち点差をゼロとした仙台。ホームでの白星こそ逃したが、劇的な一撃で勝ち点1をもぎ取った。

 試合は序盤、互いがカウンターからチャンスを作り合う。前半9分、仙台は右オープンスペースへボールを運ぶと、FWウイルソンの右クロスのこぼれ球をMF梁勇基が決定的な右足シュート。だがGKキム・ジンヒョンの好セーブで防いだC大阪は逆に18分、FW柿谷曜一朗の左アーリークロスにFW杉本健勇が飛び込む。

 C大阪は柿谷にボールが入ると攻撃のギアが確実に上がり、仙台は梁を起点にオープン攻撃を繰り出してくる。その中で徐々に流れを引き寄せた仙台は23分にSB朴柱成のクロスをFW赤嶺真吾がファーサイドへ流れながら決定的なヘディングシュート。さらに40分に朴の放った左足ロングシュートと41分にMF松下年宏の右足ミドルがゴールを捉えたが、いずれもキムが好守でゴールの外へと弾き出した。

 前半終盤、完全に主導権を握っていた仙台は44分にも朴のグラウンダーの左クロスを赤嶺が左足ダイレクトで合わせたが、これもキムが確実にキャッチ。そしてアディショナルタイムにはインターセプトから中央突破したMF富田晋伍のスルーパスからウイルソンが左足シュートを放ったが、再びキムに止められ、こぼれ球を梁が詰めるが、このシュートはゴール左ポストを叩いた。

 仙台は流れの良かったこの時間帯で得点できなかったことが響いた。後半開始から杉本に代えてFW播戸竜二を投入したC大阪はその立ち上がり、カウンターからSB丸橋祐介が左サイドを駆け上がると、中央の播戸が後方へ流して柿谷が左足シュート。さらに8分には右クロスをMF枝村匠馬が足裏で合わせた。そして10分、左サイドからのパスを中央で受けた播戸がDF2人を引きつけて前方へスルーパス。これで抜け出した柿谷が左足でゴール右隅へ流し込んで先制した。

 交代策がズバリ当たったC大阪に対し、追う立場となった仙台は21分にMF関口訓充を投入。そして32分にはFW中原貴之をピッチへ送り出し、3トップとして同点を目指す。勝ち点を落とす訳にいかない仙台は、波状攻撃を続けた37分に右クロスを関口が右足ボレーで合わせたが、これもキムがビッグセーブ。直後にも関口の右足シュートがゴールを捉えたがキムとC大阪の厚い壁を破ることができない。

 それでも43分にC大阪FW播戸が2枚目の警告を受けて退場。そして45分、仙台についに同点ゴールが生まれる。梁の右CKをファーサイドの菅井が頭で合わせてユアスタに歓喜が訪れた。ロスタイム表示は6分。交代出場のC大阪MF吉野峻光の決定的な左足シュートをGK林卓人の好守で阻んだ仙台は、50分に左中間から強引に縦に仕掛けたウイルソンが左足シュート。だがボールはゴール右ポストを叩いてしまう。仙台は最後まで怒涛の攻撃でゴールへ迫ったが、必死に粘ったC大阪ゴールを破ることはできず。結局、53分に入ってから試合終了の笛が鳴り、1-1で引き分けた。仙台の手倉森誠監督は「前半のうちに先に点取れていればというゲームだったが、先制されて難しくしてしまった」。仙台は次節、アウェーで鹿島と対戦する。

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