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神戸は9戦未勝利で15位に後退…降格圏まで勝ち点2差

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[11.7 J1第31節 神戸1-2横浜FM ホームズ]

 降格圏まで勝ち点3差の14位に位置するヴィッセル神戸はホームで横浜F・マリノスと対戦し、1-2で敗れた。3試合連続ドロー中だった神戸だが、4試合ぶりの黒星を喫し、9試合連続勝利なし(4分5敗)。この日、15位大宮が引き分けたため、順位を一つ落とし、15位に後退すると、降格圏となる16位G大阪、17位新潟との勝ち点差も「2」に縮まった。

 FW大久保嘉人が2トップの一角で3試合ぶりに先発出場した神戸は先制点を目指して果敢に攻撃を仕掛ける。前半17分、MF野沢拓也の右クロスを大久保が頭で折り返し、FW都倉賢がオーバーヘッドで狙うが、ゴール左へ。同20分、26分には立て続けに大久保がゴール前に抜け出すチャンスを迎えたが、決め切れなかった。

 すると、横浜FMは前半45分、MF齋藤学が横に流したボールをMF富澤清太郎がダイレクトで右足を振り抜く。エリア外から放った豪快なミドルシュートはゴール右上隅に一直線。“伏兵”の鮮やかな一撃で横浜FMが先制に成功した。神戸は直後の前半ロスタイム、DFドゥトラのバックパスがミスになったところを大久保が奪い、シュートまで持ち込むが、ゴール左に外れ、同点ゴールとはならなかった。

 なかなか反撃の糸口を見い出せない神戸は後半18分、MF小川慶治朗に代えてMF森岡亮太を投入し、最初のカードを切る。しかし、流れを変えられず、横浜FMは同21分、DF金井貢史の右サイドからの折り返しをFWマルキーニョスが右足で流し込む追加点。マルキーニョスの今季得点数を2ケタに乗せる通算10得点目で2-0とリードを広げた。

 ところが、横浜FMは直後の後半24分、富澤がカウンターのピンチに後方から都倉を倒してしまい、この試合2枚目のイエローカードを受け、退場処分。2点ビハインドながら数的優位に立った神戸がここから必死の反撃に出た。後半30分には森岡の右足ミドルが右ポストをかすめるなど相手陣内に押し込む。10人の横浜FMは同34分、齋藤に代えてDF青山直晃を投入。3バックにシステムを変更し、逃げ切りを図った。

 神戸は後半44分、DF伊野波雅彦の左クロスを途中出場のMF朴康造が頭で落とし、野沢が左足ダイレクトボレー。DFに当たってゴール前にこぼれたボールを都倉が押し込み、1点を返した。ロスタイム3分間で何とか同点に追いつきたかったが、必死の反撃も及ばず、1-2のままタイムアップ。これで泥沼の9戦白星なし。15位に後退し、降格圏がひたひたと忍び寄ってきた。

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