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「運命も感じた」川崎Fへの移籍、MF山本真希「タイトルを獲りたい」

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 川崎フロンターレは20日、川崎市の洗足学園音楽大で新体制発表会見を行った。札幌から完全移籍で加入したMF山本真希は激戦区のボランチでスタメン定着を狙っている。MF中村憲剛を筆頭にMF稲本潤一、MF大島僚太、MF風間宏希らが名を連ねる中盤の底。風間八宏監督からは「中盤でのハードワークを期待しているとは言われた」そうで、正確な技術と豊富な運動量、強烈なミドルシュートを武器に定位置を奪うつもりだ。

 風間監督からは昨年12月15日の天皇杯4回戦・大宮戦(3-4)を引き合いに出され、「3-0から逆転負けを喫した試合で、『中盤の激しさが足りなかった』と言っていた」。攻撃的なパスサッカーを展開するチームを機動力で支え、攻守をつなぐ役目が期待されている。

 札幌でプレーしていた昨季、J2降格が決定したのが等々力での川崎F戦だった。「運命みたいなものも感じている」と話す山本は「去年は守っている時間が多くて、特長をあまり出せなかった。フロンターレではボールを保持する時間が増えると思うし、その中で自分の良さを出して、勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 複数のクラブからオファーを受ける中、川崎Fを選択したのは「レベルの高いチームで、その中で自分もうまくなれると思った。タイトルを獲りたいし、そこを狙えるチームだと思った」のが最大の理由だ。ジュニアユースから育ち、11年までプレーした清水でもタイトルには縁がなかった。昨季はJ2降格という苦い経験も味わった。17歳でJ1デビューを果たし、将来を嘱望され続けた山本も25歳。自身3チーム目の新天地で、その才能に花を咲かせられるか。

(取材・文 西山紘平)

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