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[練習試合]川崎Fに敗れたF東京MF長谷川「若手じゃないし、チームを引っ張らないと」

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 コンディションの差が如実に出た試合だった。トレーニングキャンプのため、宮崎入りしたFC東京は13日、川崎フロンターレと練習試合を行い、0-2で敗れている。この試合にスタメン出場したMF長谷川アーリアジャスールは「体がキツイというのは、どこも同じだと思うので。その中で頭を使ったサッカーをやらないといけないし、キツイときに何ができるかが大事でしたが、それができないままに消化してしまいました。相手もフロンターレで良いチームだったので、もう少し自分たちの気持ちを高めてやるべきだったと思います。早い段階で、こういうことを感じられたのは、今後の練習試合やプレシーズンマッチに生かせると思います」と前を向いた。

 東京から宮崎へ移動した12日もトレーニングを行い、そこでもかなり激しい走り込みをしてきたという。「体に関しては、今は辛抱する時期ですね。無理が利かない状態です。それでも球際とかの戦える部分は出せたと思うし、アグレッシブさも足りなかった。そこをいかに奮い立たせるか。今後シーズンのキツイ時に、つながってくると思うので、みんなとコミュニケーションをとってやりたいと思います」

 ピッチ上でチームを鼓舞するような選手も、この試合では見られなかった。そういう役割を自分がやっていかなければいけないと、長谷川は言う。

「疲れたときにつなぐことを徹底しないといけない。ちょっとした一歩だったり、動くだけでも、局面は変わると思うので。そういうところを突きつめていかないと、リーグ優勝だったり、今年の目標であるタイトルには届かないと思います。キツイときに誰が声を出したり、まとめたりするか。自分も移籍して2年目ですし、若手じゃないので、プレーだけじゃなく声で引っ張っていくことも大事かなと思っています」

 昨シーズンは自身も新加入し、チーム内でアピールすることに注力していた。それでも、今季は「余裕もありますし、チームのやろうとすることも分かっているので」と、周囲が見える状況にあるという。また、中盤に頼もしい選手も加わった。大宮から加入したMF東慶悟だ。「超いいですよ。やりやすいです」と長谷川は喜ぶ。「パスを出して動く連係だったり、ワンツーも返って来るし、やりたいことがわかります。良いパートナーだと思ってやっています」。F東京に加入して2年目を迎える長谷川が、進化できる状況、環境は整った。多くの選手が加入した昨季、誰よりも早くサポーターからチャントを歌われた男は、さらに成長した姿を見せてくれるはずだ。
(取材・文 河合拓)
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