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横浜FM対策を講じた仙台、DF鎌田がスーパーゴール突き刺す

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[4.12 J1第1ステージ第5節 横浜FM1-1仙台 日産ス]

 スコアレスで迎えた後半、均衡を破ったのはベガルタ仙台のDF鎌田次郎だ。しかも、セットプレーではなく流れの中からの得点。さらに、鮮烈なジャンピングボレーだった。アシストは、FWウイルソンからのクロス。この得点は「対マリノスの対策通り」と渡邉晋監督は試合後の会見で振り返る。

「対マリノスのトレーニングで、クロスの入り方は全員でやっていました。センターバックも、サイドバックも、ボックスに行くチャンスはある、と。その中でどういったボールを上げればマリノスに効くか。トレーニングした成果が出たと思います」と指揮官。では、どういったクロスが有効なのか。それについて、「マリノスの高さを避けるマイナス気味のボール」と鎌田は解説する。ウイルソンのクロスは狙い通りだった。

 これまでは前線に「行かなかった」と言う鎌田が、流れの中でゴール前に顔を出した理由も明かす。「前線の選手は守備をしてくれるので。後ろの選手が(前線への)サポートの動きを増やせれば、チームがもっと楽になる。それが今年の『堅守賢攻』というテーマ。自分が上がれば誰かがカバーをしてくれるという安心感もあったので、思い切って上がりました」。

 その結果生まれたスーパーゴール。終了間際に追いつかれ、決勝点にはならなかったため「練習では全然シュートが入らなかったんですけど、今日は入ってよかったです」と控えめに回想する。「最後耐えて勝ち点3を持ち帰れればよかったですけど、終わってしまったことよりかはポジティブにとらえて、次の試合に向けて練習するだけです」と気持ちを切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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