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セットプレーで勝つのが町田! 新婚ヘッドのDF藤井「良いプレゼントになった」

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決勝ヘッドを決めた町田DF藤井航大

[3.30 J2第6節 町田1-0愛媛 町田]

 昨季のJ2を震撼させたセットプレーがようやく帰ってきた。愛媛とのホームゲームを制したFC町田ゼルビアは今季初の連勝を達成。2試合連続の1-0で勝負強さを見せたが、いずれの決勝点もセットプレーで奪ったものだった。決勝ヘッドでヒーローになったDF藤井航大は「継続できれば勝てる試合が増えていく」と手応えを語った。

 2勝3敗で臨んだJ2第6節愛媛戦、町田は一方的に試合の主導権を握り、相手をシュートゼロに抑え込んだが、中盤まではなかなかスコアが動かない展開を強いられた。しかし、明暗を分けたのはセットプレー。昨季リーグトップの27得点(全得点の約43%)を記録し、史上最高4位躍進を牽引した伝家の宝刀だ。

 後半19分、大卒ルーキーのMF岡田優希から蹴り込まれたCKに対し、昨季も序盤戦第5節にセットプレーから決めていた藤井がヘディングシュート。DFユトリッチのマークを巧みに振り切り、強烈なインパクトでネットに叩き込んだ。これがチームの決勝点。FW中島裕希のPKで制した前節・鹿児島戦に続き、2試合連続での1-0勝利を手繰り寄せた。

「前半も決められるところがあったので反省点。ただ、いいボールが上がってきたし、いい形でマークがはがせた。しっかり決め切れたのがうれしかった」。そう笑顔で振り返った藤井は今月8日に入籍したばかり。試合後のフラッシュインタビューでは「嫁に良いプレゼントになりました!」と幸せそうな表情も見せた。

 町田は今季初の連勝。「この2試合はセットプレーで2点取れて、1-0で勝つことができた。もし取れていなければただの引き分けで、勝ち点4を落としていた。勝ち切れなかったら雰囲気にもつながる。継続して取れれば勝てる試合は増えるし、負ける試合は少なくなる」。この連勝は単なる2勝ではなく、昨季の好調を支えたメンタリティーに立ち戻るための価値ある結果となった。

(取材・文 竹内達也)

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