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「3年連続得点王なんだから」…“覚醒”間近!! 長崎FW呉屋大翔が4戦連発!!

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4試合連続ゴールを記録したV・ファーレン長崎FW呉屋大翔

[6.2 J2第16節 千葉1-4V・ファーレン長崎 フクアリ]

 またもやネットを揺らした。3試合連続ゴール中と勢いに乗っているV・ファーレン長崎FW呉屋大翔は好調さを見せ付けるように、千葉戦でも得点を記録してみせた。

 序盤の危機をしのいで迎えた前半14分だった。MF大竹洋平が蹴り出したCKをDF高杉亮太が打点の高いヘディングで合わせると、ボールはゴール前で待ち構える呉屋の方へと向かってくる。「良いところに打ってくれたので触ろうと思った」とヘディングで合わせてコースを変えると、ボールはゴールマウスに収まって先制点が生まれた。4試合連続となる先制ゴールに「良い時間帯に取れている」と充実した表情を浮かべた。

「コンディションがずっと良いし、メンタル的にもリラックスして試合に入れている。長崎に来てからコンディションとメンタルのバランスが良く、90分間のどこかでチャンスを作り出そうという考えができている。ゴール前で落ち着けているし、ボールが来る感じもあります」

 16年に関西学院大からG大阪に加入。J1リーグとJ3リーグで経験を積み、昨季は徳島に期限付き移籍を果たしたが、負傷などもあって7試合1得点と不完全燃焼に終わった。「プロに入ってから、ずっと点が取れていなかったので悔しい時間だった」。今季はG大阪に復帰してルヴァン杯では出場機会を得ており、「チャンスは来る」と思っていたものの、「J1、J2関係なく、1年を通して試合に出たい気持ちがあったし、テグさん(長崎の手倉森誠監督)が直接声を掛けてくれたのが一番大きかった」とシーズン開幕直後の3月に長崎への期限付き移籍を決断した。

 移籍直後の第6節大宮戦で出場機会を得ると、第9節岐阜戦では移籍後初ゴールを含む2得点を奪い、続く第10節栃木戦でも1ゴール。そして、第13節新潟戦からは4試合連続ゴールと乗りに乗っている。出場は11試合ながらも7得点を挙げ、J2得点ランキングでは10得点でトップに立つ岡山FWイ・ヨンジェ、琉球FW鈴木孝司と3点差の5位に浮上。「まとめて取らないと得点王にはなれない。そこ(複数得点取ること)が次の壁。どこかでまとめて取れるようにしたい」と貪欲にゴールを追い求めていく。

 G大阪での1年目と2年目はJ1リーグ1得点、徳島で迎えたプロ3年目もJ2リーグで1得点に終わったが、「あいつは大学時代、3年連続で得点王なんだから」と手倉森監督が語ったように、関西学院大在籍時に3年連続で関西リーグ得点王に輝いた高い得点力が、プロの世界でついに開花しようとしている。「プロに入って、こんなにスタメンで使ってもらったことはないし、スタメンで点を取り続けることは今までとは違う充実感がある。J1とJ2でレベルの差はあるかもしれないけど、今後につながるシーズンにしたい」。サッカー人生においてターニングポイントとなる1年にするためにも、今後も得点量産を狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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