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海外驚愕1000点目が「こいつに消された(笑)」山形MF中村駿が“恨み節”? 相手の裏をかくセットプレーの秘密も明かす

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クラブ通算1000ゴール目を振り返った山形MF中村駿

 モンテディオ山形は昨年10月27日、NDソフトスタジアム山形で行われたJ2第38節の愛媛戦(○3-0)で、Jリーグ通算1000ゴールを達成した。これを記念し、クラブは1999年のJリーグ参入からの21年間で生まれたリーグ戦、カップ戦、プレーオフでの全1039ゴールを収録したDVD/ブルーレイ作品『JリーグオフィシャルBlu-ray/DVD モンテディオ山形 ALL 1000GOALS J.LEAGUE 1999-2019』を7月に先行販売。今月8日にホームで開催されるJ2第10節の京都戦で一般販売がスタートする。

 副音声にはクラブOBの内山俊彦氏(現山形ユース監督)、根本亮助氏(現山形Jrユース村山コーチ)、石川竜也氏(現山形Jrユース村山監督)、秋葉勝氏(現山形Jrユース村山コーチ)の4名に加え、現所属選手からキャプテンのDF山田拓巳、副キャプテンのMF本田拓也とMF中村駿が登場。ゴールシーンを見ながらさまざまなトークを展開している。

 DVD発売のきっかけとなった1000ゴール目のスコアラーは中村駿だった。愛媛戦の1-0で迎えた後半16分、自陣センターサークル付近でボールを拾い、右足で超ロングシュート。前に出ていたGKが急いで戻ったものの、その頭上を越えたボールが無人のゴールに収まった。

 クラブ公式サイトが伝えた試合後のコメントによると、中村駿は事前のスカウティングでGKが前に出ることを知っていたという。試合中にも周囲から狙っていけという指示があり、そのおかげもあったと語っている。

 自身のメモリアル弾を映像で改めて見返した中村駿は「あれはもう本当にタクさんが試合中、言い続けてくれたからですよ。ずっと言っていました」と本田に感謝。元日本代表MFも後輩の芸術シュートに「めっちゃうまい。しかも1000ゴール(笑)」と称賛の言葉を送ると、中村駿は「きれいすぎましたね。さすがに」と自画自賛し、「何も急がず、本当に自分の間合いで蹴れたから、あんなにきれいになりましたね」と解説した。

 だが、1000ゴール目の誕生から約90秒後、再び衝撃的なゴールが生まれる。カウンターの流れからMF坂元達裕(現C大阪)が自陣でパスを受け、センターサークル内から左足でライナー性の低いロングシュート。キックの直前に戻りながら対応の準備をしていたGKはタイミングを外され、必死に伸ばした右手をかすめたボールがゴールに転がり込んだ。

 1回でも極めて珍しい自陣からのゴールが90秒間で2回。しかも、それがクラブのJリーグ通算1000ゴール目と1001ゴール目。当時、イギリスなど海外の複数メディアが驚きをもって報じていた。

 中村駿は自身のゴールのインパクトを弱めた坂元に対して「こいつが1000ゴール消しましたからね。これで(笑)」と嘆くと、本田は「質の違い。駿との(笑)」と冗談交じりに指摘。ただ、1本目の中村駿のシュートが山なりの緩やかな弾道だったからこそ、2本目の坂元の低空ショットにGKが裏をかかれたという見方もできる。「(坂元のシュートは)これだから入ったっぽいんですよね」。中村駿の見解に本田も「確かにね。ちょっと(シュートが)ブレたからね」と同調したが、中村駿は心に引っかかりがあったのか「余計なことして(笑)」と“恨み節”を口にした。

 2019年シーズンの山形はJ2リーグ戦を6位で終え、J1参入プレーオフに進出。チームの武器の1つに、緻密に作り込まれたセットプレーがあった。キッカーを担う中村駿は映像でゴールシーンを振り返る中で、その裏話も明かしている。

 プレーオフ1回戦の大宮戦(○2-0)では、集大成の1つともいえる鮮やかなリスタートを見せた。0-0の後半28分、左CKでボールをセットした中村駿がフリーの味方を使ってパス交換し、2人の大宮選手を引きつける。その背後を3人目の動きで突いた坂元に中村駿からタイミングよくスルーパスが通ると、坂元の折り返しが相手のオウンゴールを誘った。

「これとか、もうまさにじゃないですか!」。この場面を見て興奮気味に語った中村駿は「セットプレーで点を取れるのは、スタッフが練りに練ってやってくれるからですよね。時間をあそこに割いて、それを(選手たちに)させてくれる。それがあるから、こんなに点が取れるんだろうと思いますね」とスタッフの努力に感謝している。本田も「とにかくハマるもんね」と高い分析力への信頼を強調。山形はプレーオフ2回戦の徳島戦(●0-1)で敗れてJ1復帰を逃したが、スタッフと二人三脚で作り上げたセットプレーが昇格を争う中で大きな支えとなっていた。

 本田と中村駿は同DVDで2017〜19年シーズンの副音声を担当。14年分から登場していた山田とともに「中村駿がトリックプレーでド忘れ」「山田拓巳が燃える対戦チーム」「先に殴られた本田拓也」など、多彩なトークテーマでゴールショーを盛り上げている。

▽商品名
JリーグオフィシャルBlu-ray/DVD
モンテディオ山形 ALL 1000 GOALS J.LEAGUE 1999-2019

▽収録時間
223分

▽価格
Blu-ray:6000円(税別)
DVD:5000円(税別)

▽販売場所
会場内のグッズ売店(予定)

※DVDの内容は許可を得て使用しています。

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