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柏DF大南が残留決める決勝点…「らしくない」パスで崩してからのフィニッシュ

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今季3ゴール目を挙げた柏DF大南拓磨

[11.7 J1第35節 柏1-0C大阪 三協F柏]

 柏対C大阪の試合前に、J2降格圏である17位・徳島との勝ち点差が、3試合を残して「10」に。この試合に勝利すればJ1残留が決まる柏レイソルだったが、ホームでチャンスをつくりながらも決めきれない展開が続く。

 残留は持ち越しかと思われた後半41分、決勝点が生まれたのは、右サイドバックの左足からだった。MFマテウス・サヴィオがグラウンダーのパスを、最前線のFW武藤雄樹につける。右サイドに流れながら受けた武藤は、ペナルティエリアのすぐ外にいたDF大南拓磨に落とすと、大南はダイレクトでMF椎橋慧也に横パスを送る。背番号25はそのままゴール中央に入り込むと、タメをつくっていた椎橋がヒールパスでリターン。大南は右足でボールをコントロールをすると、左足でゴール左隅に流し込んだ。

「僕らしくないというか、いい形で点をとれた」と今季3点目を振り返った大南は、「シイ(椎橋)につけたときに、うまく時間をつくってくれた」と同い年のボランチのアシストを讃える。ネルシーニョ監督も、「拓磨、椎橋、武藤の関係がとてもよくて、そこからつくった形で得点を決めきった」とゴールシーンを称賛する。

 守っても、3試合ぶりとなる無失点に貢献した。「相手チームが狙っているのは、自分たちが前から行った裏のスペース。前から行った良さもあるんですけど、まずはやられないように、しっかりラインを引いて守れていた」と大南が指摘したように、C大阪にはほとんどチャンスをつくらせなかった。

 それでも課題はあると、23歳のDFは続ける。「途中、大久保嘉人さんが入って、ボランチとSBの間に落ちたときに、誰が行くかとか、これからあと3試合つきつめていかないないと」。残留を決めたが、今シーズンの残り3試合、柏の戦いは続く。

(取材・文 奥山典幸)
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