[2.18 J1第1節 川崎F 1-0 FC東京 等々力]

　3連覇を目指す川崎フロンターレが開幕戦を白星で飾った。鬼木達監督体制6年目。12日の富士フイルムスーパーカップは浦和レッズに0-2で敗れたが、仕切り直しの一戦で勝利をもぎ取った。GKチョン・ソンリョンがビッグセーブを連発すると、エースの一撃で多摩川クラシコを制した。

　後半36分、左コーナーキックのチャンスにFW遠野大弥が右足でクロス。ニアサイドのFWレアンドロ・ダミアンが高い打点から頭でそらすと、シュートはGKヤクブ・スウォビィクの頭上を越え、ファーサイドネットに吸い込まれた。苦しみながらもセットプレーからゴールをこじ開け、昨季MVP&得点王のオープニングゴールが決勝点となった。

　チャンスの数で上回られ、川崎Fらしい攻撃サッカーで圧倒することはできなかった。シュート数は9対12。新スタイルのFC東京にボールを保持され、押し込まれる時間帯が長かった。あわやのピンチをGKチョン・ソンリョンが何度も救うゲームとなったが、「まだまだ完璧ではない。スーパーカップを終えて反省して、監督が求めるように勝ちながら成長していくことを追求していきたい」と前向きに語った。

　今季、チームは07-09年の鹿島以来、史上2クラブ目のリーグ3連覇に挑戦する。ここからギアを上げ、過去2シーズンのように圧倒できるのか。MFチャナティップら新戦力の適応、コロナ禍、他チームが力をつける中での難しさもあるが、殊勲の守護神は「(他チームとの)力の差は分からないが、僕らには力があると思っている。全員で準備をして力が出せるように全力を尽くすだけ」と前を向いた。

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