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「僕もビックリ。今日初めて知った」…J2初戦白星の岩手、秋田監督が驚いた選手たちの変化

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J2初陣を白星で飾ったいわてグルージャ盛岡

[2.19 J2リーグ第1節 千葉 0-1 岩手 フクアリ]

 クラブに歴史的な勝利をもたらした。いわてグルージャ盛岡を率いて3年目を迎えた秋田豊監督は、J2初戦を白星で飾り、「これからJ2を戦う上で心の支えとなる一勝」と感慨深げに語った。

 昨季のJ3リーグで2位となり、クラブ史上初となるJ2昇格を果たした。その初戦は“オリジナル10”である千葉が相手。敵地での一戦に難しさもあっただろうが、ピッチに立った選手たちは勇気を持って戦った。

 昇格組ということもあり、守備ブロックを深い位置に敷いて相手攻撃をはね返す戦いも予想されたがドン引きはしない。上げられる位置まで最終ラインを上げてコンパクトな陣形を保ち、果敢なプレスで千葉から自由を奪い取ろうとする。さらに、積極的にフィニッシュまで持ち込んでゴールを脅かした。

 前半26分にMF中村太亮のFKからMF宮市剛がボレーでネットを揺らして先制に成功。その後も、1点を守り抜こうとするのではなく、追加点を狙いに行く姿勢も示した。終盤は押し込まれる時間が続いたものの、粘り強く体を張った守備で耐え抜き、1-0の完封勝利を収めた。

「チャンスは何度か作れると思っていたが、セットプレーのチャンスを決め切れた。開幕戦は非常に難しいゲームだったと思うが、これからJ2を戦う上で心の支えとなる一勝になると思う」

 そう振り返った指揮官を驚かせたのは、J2初戦の雰囲気にものまれず、積極的な姿勢を攻守で示した選手たちの姿だった。「僕もビックリした。昨季のJ2昇格を決める沼津戦ではガチガチだった」という選手たちだったが、「昇格という目標を達成したことで、彼ら自身に自信を植え付けることができたのだと、今日初めて知った」と初のJ2の舞台では、試合開始から終了の笛が鳴るまで臆することなく、勇気を持って戦い抜く。その姿勢に指揮官は目を細めた。

「能力は非常に高い選手たちがいる。それを発揮できるかどうか。それは非常に難しいところで、いろいろなプレッシャーの中で怖さもあったと思うけど、それを乗り越えて一人ひとりが最高のコンディションで最高のプレーをしてくれた」

(取材・文 折戸岳彦)
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