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初白星に沸く浦和…江坂任が“自画自賛”の決勝点!!「この勝利で勢いも出てくる」

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決勝点を記録した浦和レッズMF江坂任

[3.6 J1リーグ第3節 浦和 2-0 湘南 埼玉]

 ここまでJ1を4試合戦って未勝利と苦しんできた浦和レッズが、待望の初白星を手に入れた。前半16分、相手守備を崩して殊勲の先制点を決めたのはFW江坂任だった。

 DFアレクサンダー・ショルツの縦パスを受けて左サイドにスルーパスを供給。スペースに駆け上がったDF大畑歩夢のマイナスのパスにフリーで走り込み、右足を合わせた。「ボールスピードがあったのでふかさないように枠に飛ばすように意識した。コースは少し甘かったけど、入ってくれと願った」。背番号33の気持ちを乗せたボールはGK谷晃生の左足をはじくようにしてネットを揺らした。

 周到な準備があって生まれたシュートシーンだ。「左サイドで(大畑)歩夢と(関根)タカと良い関係性だったし、ショルツも良いボールを供給してくれた」。そう振り返った江坂は、自身が前を向いた瞬間に関根が開いてパスコースをつくった動きにも言及。「そのパスコースに相手が食いついた分、背後が空いたし、歩夢も良いタイミングで走ってくれた。4人でスペースの共有をできた素晴らしい崩しだったと思う」と自画自賛する。

 川崎Fと戦った富士フイルムスーパー杯で幸先の良い勝利を収めたが、J1リーグでは4試合で1分3敗と苦しい中での5連戦ラストマッチだった。江坂自身、スーパー杯で2得点を挙げたがJ1ではここまでゴールがなく、責任を感じてのプレー。

「内容が良いのに結果がついてこないゲームが多く、メンタル的にも難しかったが、ここで結果だけにこだわって内容を変えたら、今まで積み上げてきたものがなくなる。内容は良いというところを(自分たちに)言い聞かせて、継続して、結果につなげようと、強い気持ちで試合に入った」。その思いがようやく実った。

 試合後は、ダブルボランチとして先発したMF平野佑一とMF岩尾憲のポジショナルプレーに手応えを感じながらのプレーだったことも明かした。「2人とも相手と味方を見て、良いポジションを取れる選手。自分のポジションを空けてくれたり、相手のマークをひきつけてくれるポジションを取ってくれたりしたことで、自分のところも比較的空いていた」と江坂は言う。

「自分のゴールで勝ててホッとしている。この勝利で勢いもでてくると思う」。エンジンがかかってきたチーム状態に胸を張った。

(取材・文 矢内由美子)
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