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マルシーニョ千金弾の川崎F、“定位置”に再浮上 鬼木監督「自分たちが攻撃的に。気付かされた」

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[3.12 J1第4節 川崎F 1-0 名古屋 等々力]

 川崎フロンターレはリーグ6試合を消化して4勝1分1敗とし、再び暫定首位に立った。今季リーグ2戦目の横浜FM戦(●2-4)で大量失点し、リーグ初黒星を喫したが、そこから4試合無敗(3勝1分)。前節のG大阪戦(△2-2)は終了間際にゴールを奪ってしぶとく勝ち点1をもぎ取ると、この日も粘り強く耐え、完封勝利をおさめた。

 故障者が出ている中でも、チームは徐々に持ち直し、強さを取り戻しつつある。鬼木達監督は「ボールを大事にすること、自分たちが攻撃的にやらないといけないと、自分も含めて(改めて)気付かされた。守備もアグレッシブにいくのが自分たち」と強調。原点をみつめながら、「自分たちが出た時になんとか勝たせようという選手が増えてきた」と目を細めた。

 川崎Fは3試合ぶりにクリーンシートを達成。名古屋の迫力あるセットプレーに晒されたが、最後まで耐えしのいだ。改善できた部分について、主将のDF谷口彰悟は「チームとして前線からプレスをはめにいくときのコンパクトさ、迫力、スライドのスピード、その辺りが揃ってこないと前線からいっても意味がない。きょうは前半からしっかりできたので良かった」と指摘した。

 川崎Fらしさを取り戻すため、基礎に立ち返った。「あとは本当にベースの部分。球際、競り合い、戻るスピード、そういう当たり前のことをいかにレベル高くできるか、ここ数年すごくこだわってやってきたチーム。そういう部分で水を漏らさないことが(今までは)出来ていたので、改めて一人ひとりがこだわってやっていこうと意識して取り組んだ」と谷口は力を込めた。

 攻守がかみ合い、決勝点は前半25分に生まれた。開幕戦以来、5試合ぶりの出場となったMFマルシーニョが先制ゴール。MFチャナティップがピッチ中央に鋭いスルーパスを通し、FWレアンドロ・ダミアンがスルー。マルシーニョはスピードを生かして背後に抜け出すと、GKとの1対1を制し、冷静にゴール左隅に流し込んだ。「3日前が奥さんの誕生日。私のゴールを見て喜んでくれていると思う」と、愛妻に捧げた今季初ゴール。チームは横浜FMをかわして暫定首位に再浮上。過去2シーズンは無敗街道を走り、首位を“定位置”とした王者が、3連覇に向けて突き進む。

(取材・文 佐藤亜希子)
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