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7か月ぶりスタメンで「素晴らしい表現」、川崎Fの3試合ぶり勝利に貢献したシミッチ

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フル出場を果たした川崎Fのジョアン・シミッチ

[4.9 J1第8節 川崎F1-0柏 等々力]

 4-3-3の中盤を逆三角形ではなく三角形にして、中盤の底をボランチ2枚にして柏レイソル戦に臨んだ川崎フロンターレ。ダブルボランチを担ったのは、開幕戦を除く全試合で先発しているMF橘田健人と、今季初先発のMFジョアン・シミッチだった。

 今季のプレー時間は3月2日の浦和戦に後半43分から出場したのみ。先発としては昨年9月22日の鹿島戦以来となったシミッチだが、「ゲームに出ていない分、ゲームのリズムをつかむまでむずかしかったですけど、ゲームの前はアドレナリンも出ていましたし、早く試合に出たいという気持ちでここまでやってきた」。フル出場で勝利に貢献した。

「普段やりなれている中盤3人の形とは少し違うポジショニングになったとは思うんですけど、ダブルボランチでプレーするのはたくさんの試合をこなしていますし、健人に関しても素晴らしい能力を持った選手」と、システムの変更があってもスムーズに試合に入れたとシミッチは言い、長短織り交ぜた左足からのパスでリズムをつくった。

 復帰したシミッチについて、鬼木達監督も「トレーニングのところからかなりエネルギーを感じていた選手のひとり。がんばっていればみんなメンバーに入れるわけではないですけど、その中でも、自分だけでなくほかの選手にも伝わるくらいやっていて」と信頼を寄せる。「球際」と「セカンドボール」という役割を期待していたという指揮官は「健人も含めて攻守でバランスがとれるように起用しました。勝負の1試合だったと思うので、そういう意味でいうと素晴らしい表現をしてれくれた」と背番号6を称えた。

 2戦未勝利(1分1敗)で迎えた、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)前最後の国内戦で、しっかり勝利をおさめた川崎F。「負けたり引き分けて行くのとは全然違う」とACLへ弾みをつけた勝利であることを認めたが、「まったく別の大会なので、頭をしっかり切り替えて戦うことが大事」と兜の緒を締めた。

 広州FC(中国)、ジョホール(マレーシア)、蔚山現代(韓国)と同居するグループIに入った川崎Fは、15日に初戦の蔚山現代戦を迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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