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ボールウォッチャーになったスキを逃さず…DF三丸拡の今季初得点で柏が連勝飾る

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攻守で貢献度が高い柏DF三丸拡(左)

[7.16 J1第22節 柏1-0札幌 三協F柏]

 北海道コンサドーレ札幌の一瞬のスキを突いた先制点だった。開始3分、柏レイソルは最終ラインでボールを回すと、左サイドのタッチライン沿いのDF三丸拡はDF古賀太陽、古賀はDF上島拓巳へ、左から右へとボールを動かしていく。上島は数タッチ持ち上がると、左サイドのスペースへめがけて長いボールを入れた。

「拓巳がボールを持ったときに、全体的に、味方も相手もボールウォッチャーに」なったタイミングを三丸は狙って一気に前線へ上がると、上島もそれに応じた。

「拓巳だったら出してくれると信じて走り込んだら、素晴らしいボールがきた」

 札幌の最終ラインとGKの間に落ちたボールに対し、「考える時間はあった」という三丸は、GK菅野孝憲の頭上を抜くループシュートを選択、左足から放たれたボールはゴールに吸い込まれた。三丸のリーグ戦でのゴールは、昨年10月16日の清水戦以来9か月ぶりとなった。

 第18節から第20節にかけての3連敗時は、3試合で7失点と守備に課題を残した。さらに、3試合とも前半に先制点を献上しており、「むずかしい展開になってしまうことが多かった。無失点で、特に前半は簡単に相手にやらせないのは、DFラインだけでなくチームの意識としてあった」と三丸は認める。しかし、直近2試合は無失点で守備が安定し、チームは2連勝と勝ち点もついてきている。

 三丸の先制点以降の87分のシュート数はわずか2本と、チャンスが遠かった一方、「ゴール前まで迫られるシーンはありましたけど、最後まで体を張って守ることができた」と、一時は首位に立った序盤戦のような勝負強さが戻ってきている。指揮官も「終盤戦に向けて、非常に大事な結果だったと思います」と手応えを口にした。

 第22節でJ1リーグは中断期間に入る。柏の次節は、7月30日、敵地でヴィッセル神戸と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
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