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チームは14位と苦戦を強いられるも…札幌FW興梠慎三「上を目指していきたい」

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浦和から札幌へ期限付き移籍中のFW興梠慎三

[7.16 J1第22節 柏1-0札幌 三協F柏]

 立ち上がり3分、柏レイソルにロングボール一発で裏をとられて先制を許してしまった北海道コンサドーレ札幌だが、その後はボール支配率を高める。先制につながったシュートを除いて、柏のシュートはわずか2本におさえたのに対し、札幌は12本のシュートを放った。それでもゴールは遠かった。

 最前線で起点となり柏の驚異となっていたFW興梠慎三は、「すぐに失点してしまってなかなかむずかしい試合でしたけど、自分も含め決められるチャンスはたくさんありましたし、決められるところで決めないとこういう試合になる」と敗戦を受け止めた。

 前半アディショナルタイムには、ロングボールをDF高嶺朋樹が頭でペナルティエリア中央の興梠に折り返したところで、興梠は柏の選手に倒されたように見えた。札幌の選手は主審につめよったが、ドロップボールで試合は再開された。試合後に興梠、ペトロヴィッチ監督はPKであったことを主張。「少なくともオンフィールドレビューが入ってもよかった」とペトロヴィッチ監督は苦言を呈した。

 今シーズンから、浦和時代に薫陶を受けたペトロヴィッチ監督率いる札幌へと移籍してきた興梠は、第2節で移籍後初ゴールをマーク。しかし、4月に右膝内側半月板を損傷し、戦線を離脱した。第17節で復帰して以降の全6試合に出場し、5試合で先発している。

 興梠は戦列に復帰したが、現在FW小柏剛、MFルーカス・フェルナンデスらが怪我をしており、柏戦でもMF金子拓郎が前半15分でプレー続行ができなくなった。「レギュラー選手が揃わない」と指揮官は怪我人の多さを嘆く。

 この日の敗戦で4戦未勝利(1分3敗)となり、順位は現在14位。後ろを振り返れば、プレーオフ圏内の16位・G大阪までの勝ち点差は3となっている。

「下の結果ばかり気にしているので、僕自身は気にしないで上を目指していきたいと思っている」とベテランの興梠がポジティブな言葉を並べれば、興梠と同じく今シーズンから札幌に加入し経験豊富なMF西大伍は、「重く受け止めすぎない。軽すぎてもダメなんですけど、そこまで悪い状況ではないかなと思っています」と前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)
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