beacon

川崎F“タイのメッシ”チャナティップは本家と対戦「相変わらず上手かった」、終了後にはファンに変身も

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWチャナティップが憧れのFWリオネル・メッシと対戦

[7.20 親善試合 川崎F 1-2 パリSG 国立]

 川崎フロンターレのFWチャナティップは憧れのFWリオネル・メッシと対戦。前半32分にはメッシのシュートをスーパーブロックで阻む場面も見せた。9年前にも対戦していたことを明かし、「相変わらず上手かった。その一言です」と再戦の印象を語った。

 メガクラブのパリSGが27年ぶりにジャパンツアーを実施。Jリーグの3クラブとも対戦し、初戦は川崎Fが相まみえた。Jリーグ王者は序盤から苦しい展開が続くも、必死のブロックでゴールを守る。前半32分にはメッシにゴール前からシュートを打たれる。だが、ボールがゴールラインを割る寸前でチャナティップがブロック。大ピンチを救ってみせた。

 しかし、メッシはやはりすごかった。その1分後に再び同じ位置でチャンスを作ると、今度はしっかり決め切る。川崎Fは後半にも2失点目を喫し、最後にDF山村和也が1点を返したが、そのまま1-2で敗戦。数字以上に内容で屈した試合となった。

 チャナティップは試合後の囲み取材で「世界のスーパースターとできたのはいい経験になった」と率直な気持ちを語る。 “タイのメッシ”の異名を持つチャナティップだが、本家の動きには驚きを隠せない。「何回か対人したけど、ボールを見なくても察知する力を感じられるプレーが多い。無理に行こうとしても、全然取れなかった」と振り返った。

 3連覇を狙う川崎Fにとって、自分たちの力試しとなったパリSGとの試合。敗れはしたが、ポジティブな要素もあるようだ。チャナティップは「有名な選手、上手い選手と一緒にできたことはリーグ戦にも生かされる」と前向きな表現。一方でその実力差に影響を受けすぎず、「自分たちのサッカースタイルもあるし、監督の戦術を優先にしてやっていきたい」と冷静に語った。

 憧れのメッシとはユニフォーム交換の約束を取り付けていたという。だが、試合後に約束を交わし、もう一度会ったときには、メッシのユニフォームはもうなかった。「交換する約束だったんですけど…残念でした」と少しだけ無念さをにじませる。「さっき会ったときに笑顔のやりとりはしました。写真を撮るのを忘れてしまった」。戦いを終えた後には、ピュアなサッカー少年の顔を覗かせていた。

(取材・文 石川祐介)
●フランス・リーグアン2022-23特集
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP