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“W昇格”目指す日本大MF近藤友喜が横浜FCで初先発!!「同じ舞台でやりたいとずっと思っていた」名古屋U-15同期との競演も実現

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日本大MF近藤友喜(前列左)

[8.20 J2第32節 横浜FC 1-0 岡山 ニッパツ]

 日本大MF近藤友喜が20日、J2首位を走る横浜FCの特別指定選手としてリーグ戦初先発を果たした。右ウイングバックのポジションを担い、突破力を活かして序盤の攻勢を牽引すると、持ち味のクロスからは次々に決定機を創出。試合後には「得点にはつながっていない。もっと回数も増やさないといけない」と満足した様子は見せなかったが、プロの舞台でたしかな存在感を放っていた。

 名古屋U-15、前橋育英高出身の近藤は日本大(関東2部リーグ)の4年生。3年時の昨年6月、2023シーズンから横浜FCに加入することが発表されると、今年5月に特別指定選手としてJデビューを果たし、ここまでJ2リーグ戦3試合に途中出場していた。

 そうして迎えたこの日は待望の初先発。「練習を通して自分の良さは通用すると感じているけど、通用していない部分、レベルアップすべき部分も対人の守備など全然ある。やれる部分とやれない部分がはっきりしている状況」。大学の活動と並行してトレーニングに参加した際はプロレベルの課題にも直面しているようだが、FW伊藤翔やFW小川航基に鋭いクロスを通すなど、持ち味は紛れもなく通用していた。

 また初先発の対戦相手は岡山。相手の右ウイングバックには名古屋グランパスからの期限付き移籍で、中学時代の同期DF成瀬竣平もピッチに立っていた。「僕はユースに上がれなくて、彼は上がって、そのままトップに昇格したけど、自分は高校に行って、大学まで経由してきた。すごく意識しているし、同じ舞台でやりたいと高校に行った時からずっと思っていた」。思い描いていた再会のチャンスを大学在学中に掴み取った。

 試合後にはユニフォーム交換をしていた二人。次なる舞台での競演にも期待が高まる。「同じ舞台でやれたのはすごく嬉しい。ここからまた彼もどこのチームに行くかわからないけど、またピッチで会うと思うのでその時が楽しみ」。近藤が横浜FCで昇格を掴み取れば、J1でも再会するチャンスは大いにある。

 そんな未来のためにも、近藤は“大学”と“プロ”の二足のわらじで残りのシーズンを過ごそうとしている。「大学のリーグ戦が10月から始まる予定で、8月、9月は横浜FCの活動に参加できるので、自分がいる間に昇格を決められれば。そして大学も1部昇格を視野に入れられている(現在1試合未消化で2部5位)ので、横浜FCと日本大学両方の昇格に貢献していきたい」。志は高く、ダブル昇格だ。

(取材・文 竹内達也)
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