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話題呼んだ“靴下ゴール”は「僕の中でゴールじゃない」…横浜FC山下諒也が正真正銘の“スパイク”決勝弾!!

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MF山下諒也が決勝ゴール

[8.20 J2第32節 横浜FC 1-0 岡山 ニッパツ]

 首位を走る横浜FCの連勝を手繰り寄せる一撃は、交代選手が輝いたロングカウンターから生まれた。仕上げたのはMF山下諒也。試合後、今季2度目の決勝ゴールを決めた背番号48は「途中交代の選手がああいうところで力を発揮できるかどうかがチームの力になる。それが結果になって良かった」とホッとした表情で語った。

 0-0で迎えた後半19分、四方田修平監督はMF山根永遠と山下を両ウイングバックに同時投入。すると7分後、この二人の連係から試合を決めるゴールにつながった。相手セットプレーをFW小川航基がブロックすると、後半開始から起用されていたMF松浦拓弥のクリアボールが前線んい送られ、これに山根が反応。素晴らしいトラップで急加速し、中央を切り裂くと、スルーパスに山下が抜け出した。最後はGKとの1対1。左上を狙ったボールはGK堀田大暉に弾かれたが、勢いを失い切らないままゴールマウスに吸い込まれた。

「ちょっと弾かれたけど入るのは打った瞬間に分かった」。今季はポジションが低いこともあり、なかなかゴールに恵まれていなかったが、ようやく決まった2ゴール目。「シュートは練習から打とうと思ってやっていたし、今日の試合が始まる前も昨日からシュートで終わろう、クロスで終わろうというのを意識して生活していた。無意識的につながるかなと思って試合前はそう過ごしている。決められなかった時の残像は頭に残っているし、悔しい思いを何回も繰り返し練習していくことが結果につながる」という取り組みが実り、歓喜の瞬間を迎えた。

 また山下にとって、3月6日の第3節大分戦で決めた今季初得点は“自分のゴール”ではなかったという。1-1に迎えた後半33分に決勝点を沈めていた山下だったが、直前のプレーでスパイクが破れて脱げており、靴下姿で放ったシュートによるもの。大きな話題を呼んだ5か月半前のゴールを振り返った24歳は「あんなのまだ僕の中でゴールじゃないので、これが初ゴールという気持ち」と冗談まじりに述べつつ、「スパイクを履けて初ゴールなのでそれが一番嬉しい」と頬をほころばせた。

 すなわち、この日の一撃は今季初めてとなる正真正銘の決勝ゴール。首位キープに貢献した山下はシーズンは残り10試合に向けて「チームがこうやって喜んでいる顔を見ると勝つって最高だなと思う。自分がチームの勝利に貢献できるプレーを残り試合続けていきたい」と述べつつ、「本当に先のことは考えず、目の前の一戦一戦を最後の試合だと思って全力で戦うだけ」とJ1昇格への決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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