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浦和DF酒井宏樹、右足肉離れから驚異のスピード出場「100でやれるつもり」あす発表の森保J復帰なるか

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浦和レッズDF酒井宏樹が公式戦復帰

[9.14 J1第26節 浦和 0-1 C大阪 埼玉]

 浦和レッズのDF酒井宏樹が14日、右下腿三頭筋の肉離れから驚異的な回復力で復帰した。後半開始からピッチに立った背番号2は「100(パーセント)だと思っているので帰ってきた。100でやれるつもり。70でやって活躍できる世界じゃない」と自身のコンディションに自信を示した。

 酒井はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)期間中に右太ももを痛め、3日の鹿島戦(△2-2)、10日の柏戦(○4-1)を欠場。鹿島戦の試合後には広報担当者が右下腿三頭筋の肉離れで「全治不明」と明かし、状態が懸念されていた。

 ところがこの日、酒井は3試合ぶりにベンチ入り。0-1で迎えた後半開始からピッチに立った。45分間のプレータイムで勝利に導くことができず、「負けてしまったのは非常に悔しい。今日は寝付きが悪いと思う」と悔しそうに振り返った酒井。それでも強度の高いプレーでサポーターを沸かせ、「自分の普段のプレーと同じ。そのプレーができないと戻ってこないし、ピッチに立つ資格はない」と力強く語った。

 酒井によると負傷したのはACL準々決勝のパトゥム・U戦。120分間フル稼働し、延長後半に起死回生の同点弾を演出した準々決勝の全北現代戦は負傷を抱えながらのプレーだった。「傷みながらやったとか“いい話”では全然ない。リスクは高かったけど、それだけ責任を負わないといけない試合だったし、示さないといけない試合だった」。アジアタイトルへの強い思いが酒井を駆り立てていたようだ。

 そうしてリーグ戦2試合を欠場し、わずか2週間余りでの実戦復帰。驚異的な回復力について問われた酒井は「人によってだと思う」とサラリと口にし、「一番嫌な腱膜は負傷していなかった。ヒラメ筋の普通の肉離れだったのでやりながら直していく」と見通しを語った。

 浦和は17日にはJ1次節の湘南戦を控えており、21日と25日にはルヴァン杯準決勝のC大阪戦と連戦が続く。またこの日の復帰により、15日に発表される日本代表メンバーに入り、ドイツ・デュッセルドルフ遠征に加わる可能性も浮上した。酒井は「いろんな準備をしていきます」と言い残し、取材エリアを後にした。

 酒井の日本代表活動参加は今年1〜2月のカタールW杯アジア最終予選が最後。DF板倉滉(ボルシアMG)が所属先のトレーニング中に負傷し、DF冨安健洋(アーセナル)もコンディションに不安を抱えている中、世界トップレベルの舞台で実績を持つ酒井の8か月ぶりの復帰が実現すればカタールW杯本大会に向けて大きな追い風となる。

(取材・文 竹内達也)
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